- ヒロコ・ベンダーホーフ
- ベンダーホーフ 全米女子プロゴルフ協会 A級インストラクター
- ゴルフインストラクター
対象:ゴルフ
- ヒロコ・ベンダーホーフ
- (ゴルフインストラクター)
- ヒロコ・ベンダーホーフ
- (ゴルフインストラクター)
思春期の子供は悩みも多く、せっかく力になろうと思って言ったのに、
「お母さんは、何もわかってない!」 なんて怒鳴られたり。
怒鳴られるならまだしも、 「どうせお母さんに話したって。」とダンマリ・・・。
一体何を考えているのか全く分からない。手の施しようがない・・・。取り付く島がない・・・。(涙)
こんな時に知っておくと便利な会話術をご紹介しましょう。
これは英国心理士 前田悦子さんの「コミュニケーションのお約束」に、
私のジュニアスポーツ指導(全米LPGA A級資格)の経験を加えて ご紹介するものです。
人間の脳は、主に「右脳:喜怒哀楽、共感、感覚」と、「左脳:情報収集、分析」に分かれますね。
右脳を感覚の「感」、左脳を知識の「知」だとします。
会話のキャッチボールには、「感」には「感」を、「知」には「知」を投げ返す事が大切なのです。
例えば・・・
子供と一緒に歩いていたら、突然子供が何かにつまずいて転んだ。
子供 「痛いっ!」 (痛い)という「感」を発したら
母 「大丈夫!?」 (いたわり) 「感」で返した。
「感」と「感」で、会話のキャッチボールが上手くできた。
例2
子供が算数の問題を解こうとしている。
子供 「お母さん、この問題の解き方を教えて」 (情報収集)「知」を投げて
母 「どれどれ。 ああ、解き方はね・・・」 (解説する) 「知」で返した。
「知」と「知」で会話が成立。
という訳。
では、質問です。以下の子供の会話は、「感」「知」のどちらを発しているでしょう。
Q1
家に帰ってきた子供がボソッとつぶやいた。
子供「今日、Aと喧嘩しちゃった・・・」
さぁ、どちら。
答えは・・・ 「感」と「知」どちらも存在しているです。
「・・・」の後が
「Aと喧嘩しちゃって (悲しいよ。)」(感)
「Aと喧嘩しちゃった。(どうしたら仲直りできるかな。相談にのってよ)」 (知)
両方が含まれているのです。
多くの場合、子供も「感」と「知」のどちらが欲しくて発しているのかが、気付いていない事が多いです。
このような場合、必ず「感」から 投げ返すことがとても大きなポイントです。
Q1の場合ならば
「そうだったの。大変だtったわね (共感)」 と、まず「感」を子供に投げかえす。
その後に 「どんなことがあったの?」と 「知」を投げる。
必ず「感」が先。
「知」で帰してしまうと、本人自信も何を欲したいのかはっきりとは分からないけれども、
満たされる気持ちは少ないです。
自分でも(喧嘩に対して)するべきことは分かっているのに、出来ない・・・などの時は、
そこをさらにお母さんから指摘された形になるので、「うるさい」と拒否的になったりします。
大切なのは、子供の話を聴くとき、
「この子は、今「感」を求めているのかな。「知」かな・・・」を認識できるように、耳を傾ける事。
状況判断や、分析、解決の方法を考えながらではなく。
ジュニアのスポーツ指導でも 同様のことがいえます。
トーナメントの前日に 子供が「明日の試合、どうしよ~」と言ったとする。
コーチ「だったら、もっと練習しろよ」は 駄目です。 不安「感」に対して 「知」で返している。
またコーチ「そんな弱気でどうする!」 も 一見励ましの「感」に見えますが、これも駄目です。
相手は不安の「感」ですから、まず不安を下から救ってあげるような言葉でないと。
「今まで頑張ってきた君を僕はしっかりとみてきた。 大丈夫。」みたいな・・・。
上から引き揚げるような励まし(叱咤激励)は、本人を一層孤独にし効果はありません。
私もアマチュア時代に叱咤激励で育成され(当時日本はそれが当たり前でした)、
お陰様で、ある程度の結果を出せましたが、心はいつも不安と孤独で一杯でした。
押しつぶされそうでした。
大学を卒業し、アメリカでLPGAインストラクター研修やジュニアゴルフ指導を通して、
子供の長所を見つけ、伝え、活かす事で、どれだけその子供が伸びるかを目の当たりにし、
驚愕の驚きでした。
下から救ってくれる親やゴルフコーチが傍にいるからこその、強さです。
子供にとって、親にまさる応援者はいません。(本当に)
専門知識を活かして、ジュニアを育てる指導者も、子供にとって大切な存在です。
上述の事柄が、少しでも参考になれば、とても嬉しく思います。
ヒロコ・ベンダーホーフ
全米LPGA A級資格インストラクター
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