倉田 友宏(歯科医師)- コラム「インプラントを行う時期」 - 専門家プロファイル

倉田 友宏
長野県でインプラント治療を中心にお口の健康をサポート

倉田 友宏

クラタ トモヒロ
( 長野県 / 歯科医師 )
倉田歯科医院 院長
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インプラントを行う時期

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インプラントについて 2010-05-28 09:21


先週の土曜日は診療が終わった後に 『バイオインプラント研究会(BISC)』 という勉強会に参加してきました。

近隣の地域でインプラント治療を行っている先生が定期的に集まり、情報交換をしています。

新製品やさまざまな症例に関して意見交換ができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。



虫歯や歯周病などにより、歯を失ってしまった骨の中に人工の歯根を埋め込む 『インプラント』


骨の中に埋め込んだ人工の歯根が骨と結合するには2ヶ月~半年程度の期間を必要とします。

骨とインプラントとが完全に結合したところで土台やかぶせ物を入れて治療完了となります。



先日、ブログ上で 「歯を抜いたのですが、インプラント手術はいつごろできますか?」 

という質問を受けました。

今回はこの 『インプラント手術を行う時期』 について簡単に説明をしたいと思います。


一般的に、歯を抜いた後は骨や歯茎が不安定な状態になります。

歯周病であったり、根の先に膿がたまっていることで抜歯した場合は、さまざまな細菌も多く存在しています。

インプラントが骨と結合するまでの間に細菌に感染してしまうと、うまく結合しないことがあり、

インプラントの手術が失敗に終わることもあります。

ですから、基本的には『歯を抜いてから3ヶ月~半年』程度待ち、骨や歯茎がある程度安定したところで

インプラントを行うことになります。

これを 『抜歯待時インプラント』 と言います。

  


ただ、この方法ですと 『抜歯を行い数ヶ月待ち、インプラントを入れてからまた数ヶ月待つ』必要が

あり、治療期間も非常に長くなってしまいます。

ですから最近では

歯 を抜くと同時にインプラントを埋め込む『抜歯即時インプラント』

という方法をとることも多いです。





『抜歯即時インプラント』のメリットは

・治療期間の短縮になる

・ 手術の回数が減り、患者さんの負担が減る

・抜いた場所に埋め込むので、歯ぐきを切る必要がな く、痛みが出にくい

・条件によってはすぐに仮の歯を入れることができる

といったものがあります。


ただ、この手術は非常に高度な技術と経験を必要としますし、インプラントの固定が取れない場合や

感染の危険が高いようなケースでは手術の成功率が下がる可能性があります。

当医院でも、月に10件インプラントのオペがあったとしても、抜歯即時で行うことができるケースは

半分以下かと思います。


このあたりは骨や歯茎の状態に非常に左右されますから、インプラントを受けられる方は

「インプラントを行う時期」に関しても詳しい説明を受けるようにしましょう♪



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