入れ歯にもインプラント
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昨日は仕事が休みだったのですが、インプラントの患者さんを診る為に長野の実家へ帰っていました。
暑い暑いといいながらもそこはやっぱり長野、千葉よりははるかにすごしやすかったですよ♪
親父と回ったゴルフも比較的快適でした。
実家で診たインプラントの患者さん、数人診たのですが、今回はその中の一人の患者さんのお話をしようと思います。
その患者さんは上に3本、下に3本の歯しか残っていません。(通常は親知らずを除いて28本)。その6本も歯周病が進行しているためにグラグラで、いつ抜けてもおかしくはありません。
グラグラの歯にひっかけている入れ歯も当然のことながら不具合が多いためにインプラント治療を希望していました。
インプラントとは日本語で 『人工歯根』 。歯を失った場合に代わりとなるものです。
1本歯を失った場合は今までと同じように1本の根+一つのかぶせ物が入りますし、複数本の歯を失った場合には実際の歯の数よりも少ない本数のインプラントを入れ、いわゆる「ブリッジ」の形態で治すこともできます。
インプラントのメリットの一つ(というか一番大きなメリット?)は
歯を失っても取り外しの入れ歯を入れなくていい!
ということです。毎日毎日食後に入れ歯を外してお手入れをすることや、外れることを恐れながら生活することは想像以上につらいものがあります。
歯を失う前は「入れ歯の方が面倒でなくっていいよ♪」なんて言っている患者さんも、入れ歯を実際に入れた後は「こんなに大変ならもっと歯を大切にするんだった・・・」と必ず言います。
見た目も美しく、煩雑なお手入れも必要とせず、自分と歯と同じように(もしくは自分の歯以上!)噛むことができるインプラント。しかし健康保険が適用されないため、治療費が高額になるというデメリットがあります。
今回のように歯がほとんど残っていない場合、片顎だけで相当数のインプラントが必要になります。かぶせ物も当然保険適用となりませんから、かぶせ物も12本~14本必要となり、片顎だけで数百万!という治療費がかかります。
今回の患者さんはそれが上下!なので、さすがにポン!と決断できません。
では、そういった患者さんにはインプラントができないか?と言われるとそうではありません。
入れ歯の不具合というのは
・安定性がないためにグラグラ動いて食べにくい、痛い
・完全に固定されているわけではないので外れやすい
というのがほとんどですから、
数本のインプラントを入れて入れ歯を固定する!
ことで不具合を解消することができます!
インプラント症例集 むつみデンタルクリニック (実際の症例はこちらで確認できます)
図のように、磁石で固定する方法やバーを入れる方法がありますが、どちらの方法でも今までの総入れ歯とは格段に使い勝手が向上します。
治療費もやり方にもよりますが、先ほど説明したブリッジ(数百万) の数分の1~1/10程度の治療費で済みます。
毎日のように痛みやはずれやすさに耐えながら当医院を受診していた患者さんでも、これを入れた途端に「こんなに来なくて大丈夫かな??」なんて心配になるほど来院しなくなります(笑)
全てを完璧に仕上げるには手間も治療期間も治療費もかかります。こういったようにさまざまな治療法の中から自分に合った治療法を選択できるようにしてあげる、こういったことも大切ですね。
むつみデンタルクリニック インプラントについて
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