対象:仕事・職場
入社10年目の正社員です。
会社で、来期の減給及び仕事内容変更の説明がありました。
売上減により、社長を含め、全ての社員が減給を余儀なくされる、ということで、社長が社員1人ずつと面接をしたようです。
面接では、会社の状況、そして雇用にかかるお金を35%弱カットしなければならないという説明がありました。(かなり、早口で。)
そこで、私に提示された給与は14万円。(現在より35%減)
仕事内容は、今担当している仕事ではなく、皆のサポートを主としてやるように。
どうするか、明日か明後日までに返事をください。
尚、この事は他の社員には口外しないように。
という内容でした。
何人かの社員に聞いてみたところ、給与は7%減と提示されたそうです。
もちろん、会社側の意図している事は、理解出来ましたが、早急に返答を求められたので、目先の生活を考慮し、この条件で承諾してしまいました。
承諾した後なのですが、このような減給に問題はないのでしょうか?
kekecoさん ( 東京都 / 女性 / 31歳 )
回答:1件
本田 和盛
経営コンサルタント
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減給の方法
凄腕社労士 本田和盛です。
減給の方法は、個別同意を得ることが原則です。就業規則の不利益変更で賃金規定を変更することも可能ですが、変更につき合理性が求められます。かりに35%減額の賃金規則の改定をしたとしたら、合理性は認められにくいと思います。
賃金減額の合理的な範囲として、判例では、2年間限定で一律10%程度の基準賃金の減額が合理性ありとして認められたケースがあります。(住友重機械工業事件.東京地判平成19年2月14日)
今回は個別同意により減額した事案です。個別同意の取り方については、少し荒っぽいという印象はありますが、減額について、相談者の方が納得されておれば問題はないと思います。仕事の内容も独立した業務を遂行するのではなく、周りの人のサポートに変更されており、本人同意を得て業務が変わったから、それにともない賃金が変更になったと考えれば、筋は通ります。
もちろんご自身が判断された時の要素(他の社員も一律に35%減額だと思っていたなど)に錯誤があったとして、意思表示の無効を主張することも可能であると思います。
いずれにせよ会社の意図は、相談者の賃金を大幅に引き下げることで、自主退職に追い込みたいというところにあるので、冷静に対応された方がよろしいかと思います。
(現在のポイント:-pt)
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