対象:ペットの医療・健康
こんにちは。
我が家にはミニチュアピンシャーがいます。
無駄吠えがやみません。トレーナーさんなどにお願いしましたが。
止まる気配もありません。
対処法を探していく中で声帯切除という言葉を知りました。
今住んでいるマンションに特別に許可をもらって飼っているため、近隣からの苦情が絶えません。
最近は、嫌がらせなどもあり耐えかねます。
保護した犬なので何歳なのかはわかりませんが。我が家では半年飼っています。
2種類切除のやり方があるみたいですが、メリットやデメリットなど教えていただけると嬉しいです。
返答おまちしています。
MOIさん ( 東京都 / 女性 / 28歳 )
回答:2件
声帯手術
声帯の手術は、頚部を切開して、気管を開けて切除する手術する方法と、口から器具を差し込んで切除する方法があります。しかしながら、声帯を切除する手術は、獣医側から言わせていただければ、あまりやりたくない手術の一つです。それは可哀想だからと言う理由ではなく、幾つかの理由があります。
両方の方法に共通していること。
1:単純に切ると出血が激しく、その上止めにくい。
2:電気メスで高いパワーで切ると、確かに出血は極めて少ないのですが、術後しばらくして患部に増殖変性が起こって、気道が狭窄したり(多いケースです)、閉塞したりして、最悪の場合は死亡するということもあります。それを避けるために、低いパワーで切ると、出血が起こります。
これらは、コンピューター制御された電気メス、超音波メス、レーザーなどをお持ちの病院で、慣れた先生がおやりになると、事故の可能性が極めて低くなります。
また、切り方ですが、十分切ると、後に気管に穴があいて、空気が皮膚の下に漏れて貯まることがあります。切り足りないと、だんだん元の状態と同じくらい声が出てきて、もう一度やり直すということになります。
さて、ワンちゃんの大きさでも変わってきますが、どちらの方法がそれぞれの事故の確率が高いかということになります。
大体のことでいいますと、口からの方が、切り足りなくて、再手術になる可能性が高い。 気管を開けるほうが切りすぎる可能性が高い。また10Kg以下のワンちゃんは気管を切開しても、なかなか声帯を見つけるのが難しいのは事実です。実際は、これまで何度か手術の経験が豊富で、これまでヒヤッとした経験も乗り越えてきた先生に、超音波メスやレーザー、高レベルの電気メスなどで、手術していただくのが良いでしょう。
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RE:声帯
外科手術で声帯を切除する方法は、主に2つのアプローチ法があります。
1)口腔内アプローチと2)喉頭切開アプローチです。
1)は、口を大きく開けて喉から見える範囲で声帯を切除します。毛を刈る必要もなく皮膚も切らないので、抜糸の必要もなく、比較的短時間で手術は終了します。視野が非常に狭いため、声帯の切除が不十分となることや、出血があった場合の止血の処置がしづらいなどの危険性があります。
2)は、仰向けの姿勢で喉の皮膚を切開して声帯を切除します。喉の部分の毛刈りを行い、皮膚を切開して声帯にアプローチします。1)に比べ声帯をきちんと確認しながら切除するので、より確実な切除が可能です。しかし、1)よりは手術時間もかかり、手術創の管理が必要になります。病院によって、手術法がことなります。かかりつけの先生にもご相談してみてください。
(現在のポイント:-pt)
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