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対象:住宅設計・構造

高気密高断熱住宅における24時間換気について

住宅・不動産 住宅設計・構造 2008/11/21 17:18

神奈川県の多摩ニュータウン地域で今年の夏に住宅を立てました。気密性能断熱性能を重視して設計しましたので24:00頃に外気温0℃室温21℃の状態でエアコンのSWと24時間換気のファンを切って就寝し、朝6:30に起床しますと外気温0℃室温20℃位に保たれていますが、24時間換気のファンを継続運転したままだと、同一の条件で室温17℃程度まで下がってしまいます。

そこで質問です。

24時間換気の目的は以下の3つがあると理解しています。

?居住者の生命維持に必要な酸素を外部から供給する。
?室内に発生する有毒ガスを排出する。
?室内で発生する水蒸気が壁内に進入し、結露することを防ぐために、室内の気圧を相対的に低くする。(断熱材としては、ロックウールと一部グラスウールを使用しています)。

この内で?は経験上問題が無いと判断できます(朝起床した時に息苦しさは感じません。排気ファンを動かさないだけで吸気口は空けています)。 又?についても原料的、体感的に問題が無いと考えています。問題は?です。現時点(11月21日で室内湿度40%)のような湿度が低い状況で、壁の内部に結露する可能性を考慮する必要があるでしょうか?
ちなみに、内装材としては壁は珪藻土、床は無垢フローリングを使用していますので、調湿性もある程度確保されていると思っています。

mr_cozyさん ( 神奈川県 / 男性 / 53歳 )

回答:2件

本田 明

本田 明
工務店

- good

高気密高断熱をちゃんと使いこなされておられるような

2008/11/21 19:36 詳細リンク

3は、気圧を低するためではなく、室内で発生した水蒸気を単に排出する、という理解の方が良いように思われます。
正確には、外壁の断面構成をちゃんと見なければなりませんが、おっしゃるような温度データならちゃんとした仕事がされている住宅で、内部結露は発生しないと思われます。
担当した、設計者や工務店に訪ねれば、それなりの答えが返って来そうな気がするのですが。
貴殿のようにこまめに温度をチェックされ、機器のONOFFを考えられているのであれば、
確かに冬の夜間は熱のロスが大きくはなりますので、止めても良いようなきがします。

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野平 史彦

野平 史彦
建築家

4 good

換気設備について

2008/11/23 11:22 詳細リンク

遅くなりましたが、お答えします。
まず、あなたは24時間換気の目的を
1) 居住者の生命維持に必要な酸素を外部から供給する。
2) 室内に発生する有毒ガスを排出する。
3) 室内で発生する水蒸気が壁内に侵入し、結露することを防ぐために、室内の気圧を相対的に低くする。
と、3つあげていらっしゃいますが、
1)×
2)○
3)△
という感じになるかと思います。

まず、1)についてですが、高気密といっても隙間相当面積(C値)が1cm2/m2を少し切るくらいが限界で、例えば、1M角の壁に1cm角の穴が空いているそんな箱の中に入って窒息する訳ではありません。次世代省エネ基準では首都圏などのIV地域ではこれが5cm2/m2以下とされているのですから、高気密と言ってもスカスカな感じです。もし、高気密住宅が換気設備が止まってしまったら窒息してしまうような家なら危なくて住めません。
2)は良しとして、3)については、間違いではありませんが、第1種換気(機械による給気、排気)も第2種(機械による給気)も普通に使われていますから、第3種換気による負圧の効果を過大に評価するものではありません。

まず、改正基準法により義務付けられた24時間換気と、高気密・高断熱におけるそれとは、基本的な意図が違うのです。

基準法ではシックハウス対策として建材に含まれるVOC(揮発性有機化合物)について、その代表的なものをあげて規制をかけましたが、総てのVOCについて規制し切れないので、その分を24時間換気を義務付ける事で担保しようとしたのです。

高気密・高断熱住宅における24時間換気は「計画換気」を意図したものです。計画換気とは例えば第三種で考えれば「クリーンゾーンとしての居室から給気し、汚染空気の発生源(台所、トイレ、浴室など)となるダーティゾーンから排気する」という計画された空気の流れをつくることです。

高気密でなければ「計画換気」ができないのです。

補足

気密性のない家では「穴の空いたストローでジュースを飲む様なものですから」正しい換気ができない、即ち、基準法で換気設備を義務付けても、気密性能を義務付けなかったので、実は、そうした家の換気設備はあまり効いていないのです。

外気温0℃で21℃の室温が朝までに1℃しか下がらない、というのは、非常に性能の高い高気密・高断熱住宅と言えます。
それが、換気設備によって4℃ほど熱が奪われることにご不満な様ですが、単純に24時間換気設備を付ければ、0.5回/h、即ち、2時間で家中の空気が入れ替わる訳ですから、熱が奪われるのは当然です。それが嫌なら止めても構いません(まともな換気設備には「切る」スイッチは付いていませんが)。前述の通り、それで窒息する事などありません。
ただ、3)の捕捉となりますが、空気のよどみのある場所はカビやダニが発生し易い場所となりますから、できるだけ換気設備は動かしていた方がいいでしょう。
内部結露の問題は、相対湿度も関係しますが、内外の温度差が大きければそれだけ防湿措置が必要であり、防湿としての気密施工がきちんとしていれば、加湿しても問題はありません。
壁の珪藻土や無垢の床材の調湿性能は気休めだと思って下さい。湿度は換気設備により外気の湿度の影響の方が遥かに大きいのです。
グラスウールなどの充填断熱による高気密・高断熱住宅では、圧倒的に保湿性能のある構造体(柱や梁)の調湿効果を活かせない、というのも残念なところです。
しかし、いずれにしろ、あなたのような温熱環境で冬場を過ごせている関東人は、未だにごくわずかです。早く皆にそんな生活をさせてあげたいと私も頑張っているのですが、高気密・高断熱さえ未だに理解してもらえない中にあって、その次の段階の家づくりを理解してもらうのはなかなか骨の折れる事です。

質問者

mr_cozyさん

ご回答有難うございました。

2008/11/27 16:31 固定リンク

野平さん有難うございました。

 当家の設計にあたっては御著書の”究極の「100年住宅」のつくり方”も参考にさせて頂き、設計者にも読ませました。また、その節には直接メールを差し上げ、丁寧なご返信を頂いたことにも感謝しております。

 さて、今回のご回答について内容を確認させてください。

>高気密・高断熱住宅における24時間換気は「計画換気」を意図したものです。計画換気とは例えば第三種で考えれば「クリーンゾーンとしての居室から給気し、汚染空気の発生源(台所、トイレ、浴室など)となるダーティゾーンから排気する」という計画された空気の流れをつくることです。

 現時点では換気装置を止めても特に臭気は感じません(トイレでもです)。キッチンの換気扇のみはIHと連動して動きますので、弱めにしています。浴室の使用後には換気扇を回していますが、床が乾いた後は、浴槽にお湯を張って蓋をした状態であっても、湿度は低いと判断して換気扇を止めています。このような使い方で構わないでしょうか?

>単純に24時間換気設備を付ければ、0.5回/h、即ち、2時間で家中の空気が入れ替わる訳ですから、熱が奪われるのは当然です。

 昨年メールでご示唆いただいた折にも、この問題について触れて頂きましたが、回答はいただけず、「どう考えますか?」の問いかけに終わっていました。私なりに考えた結論は、構造矩体、床(20cm厚の土間スラブ)、インテリア類に熱容量の大きなものを選択することですが、専門的なお立場からはどう考えられますか?

(以下続く)

mr_cozyさん (神奈川県/53歳/男性)

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