ハムスターに棒状の小さな突起物が出ています

非常に丁寧に書かれたご質問でした。ハムスターも高齢になりますと、腫瘍が頻繁に見られます。良性、悪性いずれもあります。発生する場所も様々です。ご質問を読ませていただいた限りでは、皮膚にできた良性の腫瘍のように思えますが、腫瘍ではなく、肉芽の増生かも知れません。 これは実際に拝見させていただいて、病理検査の結果を待たないと何とも言えません。。当院でも高齢のハムスターの腫瘍摘出手術はよくやります。その際には全身麻酔を掛けることになりますが、ハムスターはよく麻酔に耐えます。お近くの動物病院で診察をお受け下さい。

生活環境ですが、ジャンガリアンハムスターは割りに寒さに強いようですが、1匹飼いで高齢となると寒さの事も考えないとけませんね。ストーブのある部屋に置いてあげてください。また寝床に藁や布を持ち込めるようにしてあげて下さい。
餌に関しては、ヒマワリの種をたくさんあげると肥満になります。時には脂肪肝になることもありますので気をつけて下さい。肥満気味ならば野菜類を多めにあげて下さい。

ハムスターの人生はとても短いので、より良い余生を作ってあげて下さい。

腫瘤は炎症による皮膚の肥厚、腫瘍または膿瘍の可能性があります。針で穿刺吸引を行なう検査で、これらの鑑別診断が可能です。生活環境に関しましては大きな問題はないと思いますが、腫瘤の摩擦などがある場合は、予防するような環境の配慮が必要になる可能性があります。また食事に関しましてはペレットフードを主食とし、ひまわりの種やビスケットはあくまでもおやつとして与えるようにしてください。与えすぎは肥満の原因となります。ハムスターはライフサイクルが短いため、腫瘍の成長が非常に早い場合がありますので、早くに受診することをお勧めいたします。