初めて症状に気づいたのは、小学3年生の頃でした。音楽の自習時間に、生徒達がリコーダーを練習し始め、教室中に響き渡るリコーダーの音にわけのわからない不安感を覚えました。それからは、体育の授業や音楽の授業の前に、決まって腹痛が起こりました。保健室で静かに過ごしていると、十分程で腹痛は治まりました。やがてその症状は『消えてしまいたい』というわけのわからない感情として現れました。そんな時は、大抵トイレに籠ると数分で収まるといった具合でした。自分が何か普通じゃないと感じていましたが、誰にどう伝えたらいいのかもわからず、誰にも話したことはありませんでした。19歳で結婚し、主人には話しましたが、理解できないと言われ今までそうであったように、その後も自分自身でごまかしてきました。数年後その感情は、子供達に向かい、このままでは子供に手をかけてしまうかもしれないと初めて精神科を受診しました。先生に、今までの経緯とその時の生活環境、精神的なものなどを話した所、軽いうつ病と診断されました。処方されたコンスタンを飲み始め、今までの苦痛が嘘のようになくなりました。34歳で離婚し新しい彼ができると、元夫に子供達を取られ、それから彼との生活が始まりました。彼は、私のわけのわからない病気のことを親身になって考えてくれました。現在、治ったかのように思われますが、よく考えてみると私の場合、ある決まった場面になるとその発作?のようなものが起きるので、現在はそういった場面に接することなく生活しているので、発作も出ないのではないかと思います。また、前のように何かに脅えて生活していくのは、つらいのです。治らないのならば、せめて、自分はどんな病気なのか、どうしてこんな思いをするのか、それが知りたいのです。
チキンさん ( 神奈川県 / 女性 / 37歳 )
回答:1件
神経症、恐怖症
子供の頃から特定の場所や状況で訳の分らない不安や恐怖を覚え、心身の不調を生じていらっしゃるとのこと、心よりお見舞い申し上げます。
ご提示の症状は伝統的な診断において''「神経症」''または''「恐怖症」''と呼ばれる、不安・恐怖を生じる神経・精神の病気です。10〜20人に1人は生じていると言われる一般的な病気です。
以前に精神科を受診され、コンスタン(''ベンゾジアゼピン系の抗不安薬'')により軽快されたようですから、また症状が再燃されるような時には頓用で使用されてはいかがでしょう。最近では''”SSRI, Serotonin Selective Reuptake Inhibitor ”''と呼ばれる新しい抗うつ薬も効果的と言われています。また「認知行動療法」という考え方や振る舞い方を矯正する方法によっても改善します。どうぞお大事にして下さい。
茅野 分(銀座泰明クリニック)
評価・お礼
チキンさん
茅野先生。
年末の忙しいさなか、早々のご回答ありがとうございました。
回答内容もしかりですが、早々にご回答いただけたことで、信頼が持てました。
対処療法としての薬の飲用と、先生のおっしゃる認知行動療法というものにも、興味を持ちました。
今後、実践してみたいと思います。
本当に、ありがとうございました。
回答専門家
- 茅野 分
- (東京都 / 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))
- 銀座泰明クリニック 院長
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