対象:ペットの医療・健康
腹部に外から触って分かる2cm弱ほどのしこりを確認し検査を受けたところ、
生まれつき寝室の壁に穴があり、またしこりよりも脾臓にある影が腫瘍の可能性あり、とのこと。
かつ避妊手術をしていないのでしこりをとるついでに脾臓と子宮の全摘出をしましょうと言われました。
17歳の高齢犬ですが今のところ元気で、もし手術したあと体力が落ちるようであればしこりをとるだけで済ませたいのですが
とらなかった場合子宮に膿がたまったりするときいて決めかねています。
老犬が手術を受ける場合のリスクと、受けなかった場合のリスクを教えてください。
補足
2014/04/24 19:20犬種は雑種、体重は9キロです。
エビアンさん ( 沖縄県 / 女性 / 27歳 )
回答:1件
Re:老犬の手術
「寝室の壁に穴があり」とは、「心室中隔欠損」という解釈でよろしいでしょうか?
もしそうであれば、穴の大きさや心臓への負担の程度により、麻酔のリスクが高くなる
可能性が考えられます。心臓の機能検査により手術を行うかどうか検討した方がよいと考えます。
一般的に高齢犬が手術を受ける場合、麻酔をかけることによるリスクが高くなります。若い頃に比べて心臓の機能や呼吸の機能が低下していることが多いので、麻酔をかけることによって心拍数・心拍出量や血圧が極端に低下したり、呼吸数が低下したりといったことが起きやすくなります。また麻酔から覚めにくい可能性もあります。
手術後は元気や食欲などの回復に時間がかかりやすく、また腎臓や肝臓などの内臓疾患を持っている場合には麻酔が効きすぎたり、手術後に状態が悪化したりすることがあります。そのため、手術前に全身の検査をしっかりと行う必要があります。
たとえば血液検査、胸部レントゲン検査、心臓の超音波検査、血圧測定などがあげられます。手術前にしっかりと状態を把握し、麻酔をかける際や手術中に心臓や呼吸機能のモニターを行うことで、リスクを最小限にすることができます。
受けなかった場合のリスクとしては、脾臓のできものが大きくなって破裂すると大量出血が起こる可能性があり、命に関わる状態になります。ただ、腫瘍であるかどうか、とらなくてはいけないものかどうかがお話だけではなんともいえません。
子宮摘出を行わない場合のリスクとしては、子宮の病気(子宮蓄膿症や子宮内膜炎など)や卵巣機能の異常(卵胞嚢腫や黄体嚢腫)が起きることがあり、病気になってからの高齢犬の手術はより危険を伴います。
したがって、手術前の検査結果をふまえてもう一度かかりつけの先生と相談していただくこと、実際に麻酔をかけたときに心臓や呼吸機能が安定しているかどうか(これは獣医師の判断となりますが)によって避妊手術や脾臓摘出も行なうかどうかを最終的に判断したほうがよいと考えます。
(現在のポイント:-pt)
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