対象:住宅検査・測量
新築工事中で、引渡し前です。
ベタ基礎のコンクリート打設から、約3ヶ月後に外側の基礎にクラックが10本入っているのを発見しました。
施工会社と共に床下点検口から内部を見たところ、全て外側と同じ位置にクラックが入っており、幅は0.2mm~0.3mmでおそらく基礎幅が12cmと薄いので貫通している可能性はあるとの回答を頂いております。
その内の一箇所は基礎の天場が少し下がり、縦だけのクラックだけでなく、横にもクラックが入っています。
(土台の下の基礎パッキンと基礎の天場に隙間が出来ている。)
それ以外に、立ち上がり基礎の打継ぎ部分にジャンカと思われるものが見られ、その部分から外部の水が中に染み込んできている状態が数箇所あります。
(設計GLが道路面より低く、打継ぎ部分が地中に埋まっている状態の為)
メインの柱は重量鉄骨になりますが、特に鉄骨の柱の部分の漏水がひどく、水が基礎内部に溜まっています。
施工会社は乾燥収縮によるヘヤークラックでよくあることだから心配する必要もなく、クラックの補修は浸透性の液体止水剤を塗って、化粧モルタルで補修。
漏水部分に関しても浸透性の液体止水剤をかけ、柱の部分はコーキング補修で対応するとのことですが、
詳しい調査も行われず、乾燥収縮によるクラックだと決められたので、
地盤沈下も含め詳しい調査をお願いしたところ
「地盤改良しているので、地盤沈下の心配はない。」
「家がほぼ完成しているので、地盤の調査をしても水を流しすくらいの調査しかできない」
「クラックは出るものだから、詳しい調査とは逆にどのような調査をして欲しいのか?」
「第三者調査は費用が発生するので、自分でお願いするのは勝手だかその費用は自分で払ってもらうことになる。」
と言われ困っています
そこで聞きたいのですが、
地盤の調査、クラックの調査はどのようにしてもらうのがいいですか?
クラックに関して詳しい調査とはどこまですれば安心できるものでしょうか?
コンクリート診断の会社に連絡しましたが、数十万~百万程の金額を提示され、その中でも、何が必要で何が不要なのかわかりませんでした。
最低限するべき調査とはなんでしょうか?
そしてこの補修方法で問題ないでしょうか?
他に良い、今後も安心できる補修方法があれば教えて下さい
補足
2013/09/04 19:58調査の結果次第ですが、おそらく施工不良によるクラックかと思っています。
私が見ていた限りでは、コンクリート打設時に水が溜まったまま打設していた。
6月の暑い季節で非常に日当たりがいい場所なのに、特に養生はなし。
型枠がずれていたのか、外に流れ出たような後がある。
横の配筋が外されていた時があった、(コンクリート打設前に直したかは不明)
構造的に問題のある場合におきた場合のクラック補習も同じように、充填して補習するのが妥当でしょうか?
本当は基礎そのものをやり直して欲しいですが、それは無理だと言われています。
今後も安心して住めるために、どのようにするのがでしょうか?
不安で仕方ありません
インターネットでは
クラック部分は外面はエポキシ樹脂の注入し、その上から化粧モルタル、もしくは防水塗装。
内側は経過観察の為、そのまま。
防水部分は打継ぎ部分のジャンカ部分を削って無収縮モルタルで充填した後、コンクリート打ち増し、その上から基礎の外部全面を防水塗装(クラック部分も含め塗装してしまう)
っていうのを見たのですが
防水方法はモルタル防水、塗装防水と色々あり、地震などの揺れがあれが、防水部分が割れてしまうかなどもあり、何がいいかわかりません。
何か良い防水方法もあれば合わせて教えて下さい
pep25さん ( 大阪府 / 男性 / 35歳 )
回答:1件
中舎 重之
建築家
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欠陥基礎への対応
文面における、基礎のクラックがタテに10本、ヨコに1本、ジャンカ有りとは、驚きです。
当方の判断では、欠陥基礎と断定します。補修ではなく、補強の対象と判断します。
原因は、夏季のコンクリート打設後に適切な養生を怠って事でのクラックでしょう。
基礎は、建物の中で目立たない場所にいます。
ですが、その働きは建物において、一番重要な役割を担っています。
建物の重量を支えて鉛直力を地盤に伝えます。不同沈下を防ぐのも基礎の仕事です。
台風時には、建物が転倒しない様に重しの働きもします。
地震時には、建物の揺れを少なくして、上部の耐力壁が充分に働ける様に頑張ります。
此の土地が軟弱地盤で、地盤改良をしているのなら、
地震時の揺れは地盤の良い所より、建物が1.5倍の揺れになります。
従って、基礎の強さも通常の1.5倍の強度が要求されます。
ですから、基礎には補修ではなく、補強する必要があるのです。
今後の対応を記します。基礎の現状を全て写真を撮り、アルバムを作ります。
写真には番号を付けて下さい。北側を1として、さらに小番号を打ちます。例:1-1、1-2
東側2、南側3、西側4です。要は南北を軸にして時計回りです。小番号も同じです。
撮影には、A5版に番号を記載して一緒に撮ります。
平面図をA3版にコピーして、図面に先の番号を記入して下さい。
此のアルバムを持って、市役所の建築指導課に相談します。
同時に、県の相談窓口を聞いて、同じように相談して下さい。
要は、本件に対しての行政としての判断を仰ぐのです。
此の時、人には任せず、お客様が自ら行動する事が大事です。
お客様は、市と県の納税者である事が相談のポイントになります。
結果として、補強工事の方向で決まったのなら、
当方の技術を、お貸しします。
当方は、平成8年から、既存の木造住宅の耐震補強設計を仕事としており、
補強した建物は70軒に達しています。
昔の基礎は、無筋コンクリートが多く、補強の対象として扱って来ました。
以上です。 2014.12.8 中舎重之
(現在のポイント:-pt)
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