このプールは・・！

【　このコラムはブログ記事をまとめた物です。詳しくはブログ「よもやま建築日記～家づくりの現場から～」をどうぞ。 】

さてさて・・

現場に大量の雨が降ると、プールが出来ちまうって話をしてきましたが・・

ここ数日の台風による大雨であちこちの現場はプールどころの話ではなくなっています。

えらいことになってるんです。

 
なにしろ、絶対に崩れたりしないようにしっかり作ってあるはずの高速道路や国道の脇の山が、そこいら中で土砂崩れ。

今だに通行止めです。

あんなにしっかり作ってあるはずなのに・・

 高速道路が土砂崩れなんだから、現場の崖なんて、あなた！

まあ、それはさておいて・・

そこでなんですが。

雨が降らなくても現場にプールが出来ることがあるのです。

それは・・

地下水位が高い時。

実は、地下水位が高い地域では、梅雨時などに水位が上がるとちょっと掘っただけで水が湧いてきます。

この地下水位があまり高いと、建物内が湿気やすくなったり、すぐに道路の排水が溢れて建物内に入ってきたりしますから注意が必要です。

この地下水位はボーリングでわかりますので、そういう意味でも地盤調査はとても大事です。

そこで・・

ここで紹介したのは、現場に出来たプールのひとつです。

これは、まさに現場の崖下に出来たプール・・

ただ、このころ雨はまったく降ってはいません。

つまり・・

 ここが地下水位なのですが・・

えらく高い水位ですね、道路面よりほんの十数ｃｍしかない。

そう、それだけではないのです。

実は、この現場、この崖の出来た敷地の向こうは堤防！

そこに大きな川があるのです。

わかりますか？

つまり・・

このプールの水面は・・

川の水面と同じ高さです！

ここは川とほとんど同じ、増水したときは川より低い土地・・

です。

日本にはこんな所が実はたくさんあります。

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