対象:インプラント・歯科口腔外科
山内 浩司
歯科医師
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インプラントでも入れ歯でも!
はじめまして、1963424です。
1969723さまの現在の残存歯数ですとまず噛み合わせ自体がそもそもの顎の位置から変化してしまっているかもしれません。これに関しましては、インプラントでも入れ歯でも継続的に安定する噛み合せの再構築が重要になります。治療後の予後管理や咬合に精通した歯医者さんに診断していただくとよろしいと思います。
インプラント治療自体は多くの臨床実績を経年的に積み重ねられている歯科治療であり、欠損症例にとってはたいへん優れた歯科治療の選択肢でありますが、大なり小なり外科処置を伴います。麻酔や、抗生剤・鎮痛剤なども使用させていただくことになりますので、アレルギーがある方にはリスクになります。また、解剖学的に神経や動脈を損傷するような箇所には植立出来ません。術後の疼痛や腫脹も場合によっては大きい事もあるでしょう。また、設備や技術者によっても成功率が変わるでしょうし、生体がインプラントを受け入れない事も可能性としては0ではありません。
とはいえ、歯を失ってしまったあとの機能回復という面ではとても優れた治療法です。現在では、インプラントも手術法も進歩してきており、ほぼどの方の口腔内のどの箇所にもインプラントは可能になりました。
1969723さんにおかれましても、まず入れ歯をお試しになり、その上でインプラントが必要と考えられた時点でその治療法を選択する事も可能です。インプラントは今やらなければと考えるよりも、あとからでも出来るとお考えになられた方がフラットに選択できるかもしれません。
(写真は下顎臼歯部でのインプラントリスク、下歯槽神経を示している模型です。)
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この回答の相談
歯が弱く虫歯になりやすいので現在自分の歯は10本もありません。インプラントにすると200万円ぐらいするということでした。高額ではありますが、入れ歯だとしゃべりづらいと聞きますのでインプラントにしようと思ってますが、高額な以外で注意したほうがいいことや、リスクはありますか?
1969723さん (大阪府/37歳/男性)
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