対象:インプラント・歯科口腔外科
はじめまして、当方海外(発展途上国)に現在滞在している者です。
実は現地に住む義理の母が現在歯に問題を抱えておりまして、先日、現地でも日本の医療機関と変わらないくらい設備や衛生環境がキチンとした歯科で診てもらいました。義母は元々12本も虫歯を経験したり虫歯治療に伴う抜歯を経験したりしておりまして、健康な歯を数えるほうが早いほど歯の健康状態はよろしくなです。今回の問題の箇所は以前に設備の良くない場所で治療した箇所で左奥歯5本に問題がありました。一番奥はレントゲンでは既に歯茎の中まで感染(炎症)が見受けられ抜歯が必要とのことでした。残りの4本は以前の治療の被せ者が杜撰だったためか(被せものが三本とも繋がったレゴのような感じでした。)食べ物のカスなどが入り込み炎症を起こし痛みの原因になっていたそうです。そのうち奥から2番目(抜歯される歯の隣)の歯と真ん中二つあけて一番手前の歯は炎症も軽く4本の中では健康ということで残す方向になりました残りの真ん中二本は神経が以前の治療で無くなっておりますし、残してもほとんど元の歯の原型もないほど小さく機能もしていず、虫歯や炎症の温床にもなっているので抜歯してインプラントをするという方向になりました。とりあえず、現在、四連に被された被せものを取って奇麗にし型を取り次回の治療を待っている段階なのですが、被せ物を取って二日たって義母が高熱を出してしまいました。以前も歯の治療で歯を抜いた際に麻酔が合わなかったからか高熱を出し具合が悪くなってしまいました。今回は抜歯ではなく、被せ物を取っただけでも具合が悪くなったので、インプラントなどをしたらもっと大きな拒絶反応を生じるのではないか?と心配になりました。義母は年齢が今年で63になり、免疫系の病気をもっていますし、体が元々弱い方です。なので、インプラントよりも部分入れ歯を装着したほうが抜歯だけ我慢する方向でいいのかな?と思うのですが、以上の状況を踏まえますとインプラントと部分入れ歯でしたらどちらが良いのでしょうか?現地の歯科はインプラントの方を強く勧めているのですが、彼女の体にとって良いのか不安です。現地に滞在できる日数が限られているので、義母には私が居る間にキチンとした治療を受けてほしいと思っております。よろしくお願いいたします。
航さん ( 埼玉県 / 女性 / 30歳 )
回答:2件
無理にインプラントを行う必要はありません
こんにちは。つくばオーラルケアクリニックの飯田です。
お義母様は現地の方でしょうか?それともいずれは帰国される日本の方でしょうか?
それから「免疫系の病気」というのが一体何なのか・・・気になるところですが、全身状態が良くない場合は無理をしてまでインプラントを行う必要性はないかと思います。
また、以前に抜いた歯がどういう状況で抜歯になったのか分からないため、抜歯後の発熱に関して確定的なことは申し上げられませんが、1本歯を抜いただけで熱が出る方もおられますので、局所麻酔のアレルギー(拒絶反応)とは違うように思いますがいかがでしょうか?
インプラントについて、一般的には「インプラントが危険なもの」とか「身体に負担の大きい治療」という悪いイメージが先行している感がありますが、実際の手術の範囲は抜歯と同程度であり、影響も限定的です。従って負担が大きいことを心配してインプラントを避ける必要はないと思います。
ただ、懸念は別のところにあります・・・現在は様々なメーカーから多種多様なインプラントが販売されており、それぞれのインプラントに専用の手術用品や交換部品があります。別のメーカー道具では代用できないモノもございます。従って海外のインプラント製品では、帰国後にメンテナンス過程で何かトラブルが生じた際に、「専用の道具が入手困難とか、「そのインプラントを扱ったことがある歯科医師がいない」いう事態も起こりうるかもしれません。
逆に日本のAQBインプラントのように、シンプルな構造で基本的に術後のトラブル自体が少なく、上部構造(上に被せる冠)を作り直す際にも、特別な道具を必要としないようなインプラントであれば心配はありませんが、いずれ帰国する予定であれば尚更ですが、とりあえずは入れ歯を作製してもらい、入れ歯で噛めないようであれば日本でインプラントを行う方が無難ではないでしょうか?お大事になさいませ
つくばオーラルケアクリニック http://www.tsukuba-occ.com/
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回答専門家
- 飯田 裕
- (茨城県 / 歯科医師/医学博士)
- つくばオーラルケアクリニック 開設管理者/院長
患者さんの性格や体質に合った「オーダーメイド治療」を提供
インプラント治療では、患者さんの身体的負担を軽くするため、シンプルな治療法の採用、短時間でダメージの少ない手術を実践しています。完全予約制による丁寧な診療と、近隣医療機関との緊密な連携、充実した検査体制で安全性の高い医療を提供します。
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堀内 晃
歯科医師
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Re:部分入れ歯かインプラント
はじめまして長崎の堀内と申します。さて、お問い合わせの件ですが、義理のお母様の歯のことでのご相談ですね。ご年齢が63歳でむし歯をたくさん経験されているということと、今回左下?ですかね。インプラントを勧められているということですね。そしてお母様は免疫系のご病気をお持ちということですね。
抜歯をした際に熱を出されたことについては、今後のことも考えて精査されることをお勧めしますが、現地でそういったご相談ができるかどうかということもありますね。この問題はとりあえず置いといて、お母様が義歯を選択したいと思われるかインプラントを希望されるかということが一番重要だと思われます。
その上で、もし、インプラントを選択されるとした場合、たくさんむし歯を抱えておられるようなら、インプラントをした上で他の残っている歯が寿命を迎えるごとにインプラントを追加していくことがこの先体力的にできるかどうかも考えたほうがいいでしょう。
一部分的な治療をすると気楽な部分はありますが、おかしくなった原因を考えないで治療することで将来多くの不都合を抱えることになる方がたくさんおられます。
ですから、トータルで原因からしっかり直すということでインプラントをその方法として選択するということなら大賛成です。その上でメンテナンスをしていくということであれば、そのまま年齢を重ねても安心できると思います。
部分的にインプラントを追加していくとなった場合は、今のご年齢ではインプラントができても、70歳後半にとなると難しい部分があります。そうなると、左はインプラントをやったけど右は体力的に無理だから「なし」なんてことにもなります。そうなった場合が困ったことになるわけです。からだのバランスも悪くなります。このあたりはお母様の今の体力とご病気との兼ね合いなどもしっかり検討して答えを出す必要があるかもしれませんよ。
インプラント治療によるメリットは相当大きいものがあります。しっかりかめることでからだのバランスを保ちやすいです。しっかり食べられることで体力的に充実して免疫力を維持できます。
義歯を経験されてみてもいいかもしれませんが、その上でこれはだめだと思われたらしっかりしたインプラント治療を考えるということもできますよね。
(現在のポイント:-pt)
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