偏見によるトラウマ?現状と向き合い生活習慣の改善も
実の兄がうつ病で苦しんでいる姿を間近に見て暮らし、また世間的な偏見の目に晒され、今度は自分も同じうつ病に罹った可能性があるという場合には、その病気の怖さを痛感しているだけに、それを否定する気持ちを抱くのは無理からぬところです。
ところで、あなたが気になっている症状、すなわち朝の倦怠感、将来への強い不安感、会話や外出が億劫、攻撃的な感情、自己嫌悪、無気力などは、どれもうつ病を示唆する症状ばかりです。症状の強さにもよりますが、うつ病の傾向があるとみて対処した方が良さそうです。
ここでうつ病の存在を否定してばかりいると重要な問題を先送りすることになり、適切な対応や治療が後手に廻って、結果的に大きな代償を蒙ることにもつながりかねません。従ってここはご自身の状況と正面から向き合い、適切な対応と治療を行なうことをお勧めします。
先ず最初に、ご自身が今の状況に至った原因として思い当たることはないでしょうか。お兄さんがうつ病ということは、一般論としては家庭環境や家庭内人間関係、日々の食生活などが原因となり得る要素です。個人レベルでは低体温もうつ病の原因の一つとなります。
具体的にはお兄さんとの兄弟間の関係、またご両親との関係などがポイントとなりますが、特に問題はなかったでしょうか。また親戚や近所、同級生などからの偏見がトラウマとなり、それが蓄積してうつ病の遠因となることは充分考えられます。
意外な原因として見過ごせないのが食生活と栄養バランスの乱れ、それに低体温です。これについてはこのQ&Aやコラムで何回となく詳述しておりますので、参考になさって下さい。
一例を挙げれば、糖質の摂り過ぎは反応性低血糖を、ビタミンやミネラル、アミノ酸の不足は神経伝達物質の欠乏をそれぞれ招き、神経機能を損なってうつ病の原因となります。従って砂糖や甘いものの摂取を控え、充分量の野菜や果物、適量の肉や魚を食べることが大切です。
回答専門家
- 吉野 真人
- ( 東京都 / 医師(精神科) )
あなたの自然治癒力を引き出し心身の健康づくりをサポートします
病気を治したり予防するにあたり、いちばん大切なのは、ご本人の自然治癒力です。メンタルヘルスを軸に、食生活の改善、体温の維持・細胞活性化などのアプローチを複合的に組み合わせて自然治癒力を向上させ、心と身体の両方の健康状態を回復へと導きます。
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この回答の相談
自分としては「もしかしたら、うつ?」という気持ちと「そんなはずはない、自分の性格や考え方次第だ」という気持ちが半々です。
昔、自分の兄が精神科に入院したことがあり、自分自身そのこ… [続きを読む]
torakazuさん
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