対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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上げ下げとすべり出し、特徴
sayasayaさんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
''上げ下げ窓''は、窓の可動部(障子)が上下にスライドする窓で、下の障子のみ動くタイプと、上下の障子共動くタイプがあります。
上げ下げ窓の障子は上下方向なので、何もしなければ重力で下に落ちます。
軽く動き、どこでも止まるよう、バランサーが組み込まれています。小さな力で楽に動かせるか、経年変化で動きが悪くなるかどうかが決まります。
窓は全体の半分弱(引き残し)しか開けることはできません。
以前、上げ下げ窓は、密封性が悪く、すきま風があったので、メーカーのデータで確認する必要があります。
デザインは、昔の汽車窓を思わせ、クラシックな雰囲気があります。
''「すべり出し窓」''というのは、一辺を中心に開閉する「開き窓」とは違い、ヨコにスライドしながら、反対側が開く方式です。
これにより、全開すると、障子の外側の掃除が可能です。
内観外観とも、とてもスッキリしたデザインの窓です。
''縦すべり出し窓''は、縦の一辺がスライドし、ヨコに開く窓です。
従って、機構上、ヨコに余り大きな窓を作ることができません。
操作性が良く、通常の開き角でも、全開に近い有効開口となります。
障子が外側に開くので、網戸は内側で、プリーツ網戸などとなります。
私は、''ヨコすべり出し窓''をよく使います。
窓を開けているときに、雨が降り出しても、少々の雨なら内部に降り込まず、この点が気に入っているからです。
ヨコすべり出し窓は、タテに大きな寸法が出来ず、既製寸法では900までの窓しかありません。
参考にしていただけたら幸です。
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この回答の相談
一階ダイニングと、二階子供部屋に60センチ×110センチの上下げ窓をつけようか、縦すべりをつけようか、悩んでおります。使用感、デメリットを教えてください。
よろしくお願いします。
sayasayaさん (愛知県/35歳/女性)
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