対象:住宅設計・構造
森岡 篤
建築家
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上増築は、1階、2階に大きく影響
和歌さんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
2階建てを上に増築して総3階にするというのは、3階の構造体を加えるだけではありません。
1階、2階の地震力が5割り増し〜倍増えるので、1階、2階の耐震壁(筋かい:ブレース)が増えるので、間取りが変わり、影響は基礎まで及びます。
軽量鉄骨造と木造は挙動(地震時、どの位変形し、どの位の力で壊れるか)が異なるので、同じ階で軽量鉄骨の壁と木造の壁を混ぜて、耐力を加算することはできません。
1階、2階の耐震壁は別にしても、2階の天井含め3階の床梁、3階柱壁、屋根と、全体の半分位の構造体を加えることとなり、確認申請の難しさ以前に、相当な費用がかかると考えられます。
和歌さんの主旨が、当初は少ない費用で増築し、10年後に建て直す、ということだとすると、費用の点で難しいと思います。
上増築はこのように、構造的、確認手続き的にさまざまな問題がありますが、敷地にスペースがあり、建ぺい率に余裕があるなら、横増築が考えられます。
構造的には、既存建物と切り離して建てる(エキスパンション・ジョイント)ことで実現しやすいです。
参考にしていただけたら幸です。
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築14年の軽量鉄骨造の2階建て戸建てを購入しようかどうか検討しています。80?のほぼ正方形の総2階ですが増築して床面積を増やしたいと思います。軽量鉄骨の2階部分の屋根を取り払って3階建てにすることは可能… [続きを読む]
和歌さん (神奈川県/37歳/女性)
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