対象:住宅設計・構造
回答:4件
本田 明
工務店
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鉄骨造でなら、可能かもしれません
築14年の軽量鉄骨造 ということで、ハウスメーカー系の住宅だと想像しています。
2,3日前にも似たような質問があったので、結論の前提はそちらをご参照下さい。
14年前、ということなので耐震診断をしてOKになる可能性は高い、と思います。
しかし、ハウスメーカーの住宅は、住宅型式性能認定というもので、
構造の安全性を担保している場合が多いので、耐震診断をするにも、
その建設したハウスメーカーにその作業を依頼しなければならないと思います。
そして、そのハウスメーカーがその作業を受諾してくれるかが、微妙な問題です。
何故かと言えば、3Fの増築は理論的には可能でしょうが、
そのハウスメーカーが今の構造躯体をそのまま利用して増築することは、
不可能ではないかと予想され、
他社の仕事のためにそのようなことをしてくれるかどうか、ということです。
既存の躯体を利用して3Fが不可能だと言う理由は、
合理的(経済的)な設計をして、あと1階分増築できるような余力を持たした設計を
することは考えられないからです。
ハウスメーカー系の住宅でなければ、
耐震診断を行える構造設計者に仕事を依頼することになります。
こちらの方は、費用さえ出せば何とかなると思います。
ここまでのことがうまく行って、初めて増築が可能になります。
横に継ぎ足して増築する場合のここ迄の手続きは同じです。
次に、3Fの増築ですが、前段の説明からわかるように、
既存の建物に負担を負担をかけないように、設計しなければいけません。
増築する場所が、既存建物の上しかなければ、
建物の外側に鉄骨で独立した柱を建てるしかありません。
上部構造は、費用さえいとわなければ何とかなりますが、
その新たに建てる鉄骨の基礎を作る場所があるかが、
第二の大きな問題です。
また上に増築するとなると、容積率や高さの制限など、
建築基準法の形態的な規制もクリアしなければいけません。
補足
上記の2,3日前の質問とは、08/09/09検査済証のない建物の増築です。
この回答は、以下の私の経験を踏まえてのものです。
MYブログ08/09/12ハウスメーカーの設計者さんに助けられました
横山 彰人
建築家
2
軽量鉄骨の増築について
面積を増やしたい気持ちは分かりますが、確認申請の許可は無理でしょう。
もともと14年まえの確認申請は将来3階建ての構造計算はされていないと思われますし、構造基準も変わっていますので3階の増築は不可能でしょう。
よくご検討下さい。 横山彰人
森岡 篤
建築家
1
上増築は、1階、2階に大きく影響
和歌さんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡です。
2階建てを上に増築して総3階にするというのは、3階の構造体を加えるだけではありません。
1階、2階の地震力が5割り増し〜倍増えるので、1階、2階の耐震壁(筋かい:ブレース)が増えるので、間取りが変わり、影響は基礎まで及びます。
軽量鉄骨造と木造は挙動(地震時、どの位変形し、どの位の力で壊れるか)が異なるので、同じ階で軽量鉄骨の壁と木造の壁を混ぜて、耐力を加算することはできません。
1階、2階の耐震壁は別にしても、2階の天井含め3階の床梁、3階柱壁、屋根と、全体の半分位の構造体を加えることとなり、確認申請の難しさ以前に、相当な費用がかかると考えられます。
和歌さんの主旨が、当初は少ない費用で増築し、10年後に建て直す、ということだとすると、費用の点で難しいと思います。
上増築はこのように、構造的、確認手続き的にさまざまな問題がありますが、敷地にスペースがあり、建ぺい率に余裕があるなら、横増築が考えられます。
構造的には、既存建物と切り離して建てる(エキスパンション・ジョイント)ことで実現しやすいです。
参考にしていただけたら幸です。
和歌さん
鉄骨造の解体費用
2008/09/14 08:58費用がかなりかかりそうですね。実はその物件は予算よりも1500万円くらい安いのでもしその物件を購入したとしたら当初10年はそのままで住みながら貯金をして10年後に建物を解体し新築で建て替えようかとも考えています。でも鉄骨造の建物の解体となると費用も木造よりも高いと想像します。ちなみに80?の総2階建てですと解体費用はどのくらいになりますでしょうか?
和歌さん (神奈川県/37歳/女性)
(現在のポイント:-pt)
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