対象:一般歯科・歯の治療
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晝間 康明
歯科医師
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フッ化物使用の必要性及び細菌検査(唾液検査)
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こんにちは,東京都立川市ひるま矯正歯科の晝間康明です.
私も小さな子供を持つ親の立場として,子供の体に異物(シーラントなどの充填物やフッ素などの薬剤)を取り込む事に心配なお気持ちを充分に理解できます.
私たち歯科医師も安易に患者さんの体の中に充填物や薬剤を投与するべきではないと考えています.しかし,その充填物や薬剤を投与する事のデメリット(副作用などのリスク)に比べメリットが大きければ最小限の充填物や薬剤は必要だと考えております.このデメリットとメリットのバランスをどう考えるかが各医院や患者さんにより異なり,この考え方の一致する医院を受診する事が大切だと思います.
アメリカや北欧などの研究で生後19〜31カ月に虫歯の原因菌であるミュータンス菌の感染が集中している事,この時期に感染するとそれ以降虫歯になりやすく,36カ月以降の感染だと虫歯になりにくい傾向があるとの報告があります.この様な研究結果から「おっけ〜」さんが取り組まれているように子供が生後18カ月〜36カ月の間にミュータンス菌の感染を最小限にする事が効果的な虫歯予防方法と考えられています.
フッ素(フッ化物)の使用は,多くの国で水道水に取り込まれ安全性が確認されていたり,虫歯予防効果の高さや安全な使用方法がほぼ確認されているのであまり心配する事は無いと思われます.
虫歯の原因菌である細菌の検査は,「唾液検査」と呼ばれる口腔内の唾液を採取し唾液内の細菌を培養する事で確認する方法がありますので歯科医院で受けてみると良いでしょう.
したがって,まずはお子さんの「唾液検査」を行い,口腔内に虫歯の原因菌がいるのか,また現在虫歯のリスクは高いのかどうかを調べ,その結果に基づき適切な処置(シーラントやフッ素の使用)を行なう事が必要ではないかと思われます.
以上,参考になれば幸いです.
評価・お礼
おっけ〜 さん
虫歯菌についてぼんやりした知識しかなかったのですが、はっきりと数値や調査地域を表して教えていただいたので確かな知識となりました。
虫歯菌の検査の件もテレビで調査していたような記憶があったのですが、どう依頼してよいのかわからずにいました。
是非検査をし、その結果を見て、今後の予防に役立てたいと思います。
ありがとうございました。
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この回答の相談
4歳男児の母です。虫歯は今のところありません。
歯科検診とフッ素塗布は4ヶ月に一度行っているのですが、シーラントを勧められ、一度行いました。
でも、すぐに取れてしまい、再度勧められました… [続きを読む]
おっけ〜さん (愛知県/39歳/女性)
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