RE:問題行動に対する治療や改善方法についての是非
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ご質問ありがとうございます。
愛犬が眠そうな時に、物音や足音が聞こえると、家族に唸って、吠えながら、くるくる回るという行動が出るということですね。それに対して、専門家から、隔離を勧められたのだが、その方法で良いかどうかというご相談でよろしいでしょうか?
以前、柴犬と、ゴールデンでそのようなケースを扱ったことがあります。権勢症候群(αシンドローム)ではなく、眠い時にも人間に触られたり、かまわれるのが嫌で、嫌悪、不安や葛藤が出ていたようです。どちらのケースも、眠い時はケージか、クレートの中で寝かせるようにして、飼い主が見たり、触ったりしないようにしてもらっているうちに、犬は安心して寝られるようになり、問題行動は無くなっていきました。
現在は、飼い主の体罰によって犬の攻撃性が出るケースよりも、愛犬を見過ぎ、触りすぎ、かまいすぎで犬が安心してリラックスできないことで、イライラして出てくる攻撃性が増えてきているように感じます。
権勢症候群のための隔離作戦というよりも、犬に構われない時間、触られない時間とスペースを作ってあげることが大切だと思います。そのために犬の個人的スペース、つまり、サークルやクレートを設置して、その中で寝かせるという習慣を作ってあげることをお勧めします。そして、物音や足音に対して順化トレーニングをおこな必要があると思いますが、それは専門家の指示に従いながら、行うことをお勧めします。
評価・お礼
よしちゃー。 さん
2023/05/29 14:00ご回答ありがとうございました。モヤモヤしていた部分についてピンポイントでお応え頂きありがとうございます。権勢症候群という指摘を受け、その視点で愛犬を観察するとどうしても腑に落ちませんでした。人間でも眠い時に騒がしくされたら苛立ちます。愛犬はグルグル周回しますが、これまで噛んだりしてきませんでした。愛犬はその苛立ちの自己表現をしているだけではないだろうかと、ずっと考えていました。トレーナーさんからは否定されましたが。でも私には歯磨き、顔周りのケア、ブラッシングさせてくれますから、益々分からなくなっていました。「権勢症候群というより」、、という視点からアドバイス頂けたことが嬉しかったです。
回答専門家
- 千田 純子
- ( 千葉県 / 獣医 )
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
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この回答の相談
私は普段お世話になっているドックトレーナーさんがいます。ある時期から家族に対して唸りその後ギャンギャンなきつつ尾噛みしながらその場を1-2周周ります。発生する場面としては愛犬… [続きを読む]
よしちゃー。さん (東京都/45歳/男性)
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