対象:ペットの医療・健康
Re:鼻腔癌の犬に対する睡眠薬の使用について
鼻腔腺癌が大きくなってきているとのことで、病変が進行してきていることが予測されます。
今後も病変の進行により苦しい時間を抑えきることは困難と考えられます。
現在、眠ることが出来ないのは、鼻腔腺癌による気道の閉塞によるものと思われますので、睡眠薬の使用はお勧め出来ません。
体勢によって苦しくなるとのことですから、睡眠薬の使用で仮に眠ってしまえば、場合によっては寝ながらチアノーゼを引き起こした り、窒息する可能性があります。
睡眠薬はあくまで過興奮のような状態になってしまっていたり、飼い主側の都合で使われるものです。
今回のような場合だと、酸素ケージのようなものが有効かもしれません。
気道の閉塞が解除されるわけではございませんので、根本的な解決にはなりませんが、 多少なりとも楽な時間を増やすことが出来ると 思います。
レンタルの酸素ケージは処方も必要になりますので、お近くの動物病院にご相談ください。
また、積極的な介入として外科手術を検討してもよいと思います。
腫瘍の摘出が不可能とのことですので、その他の外科手術により気道確保をすることで呼吸を落ち着けられる可能性があります。
上顎から鼻の一部を切除する上顎切除術、頸部の気管を直接外部と開通させる永久気管瘻形成術などが気道確保に挙げられます。
但し、複数回の手術が必要になる可能性、ペットの体に対する負担、外見的に変化が大きいなどのデメリットもあります。
病状を診察している動物病院の獣医師とよく相談して治療方針を決め、ペットのQOL向上のためどのようなことが出来るかご検討なさってください。
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ヤンヤン7788さん (大阪府/52歳/女性)
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