対象:リフォーム・増改築
曽根 省吾
一級塗装技能士
-
コロニアル屋根ガルバニウム鋼板と塗装について
- (
- 5.0
- )
コロニアル屋根の上から新たに屋根を噴くカバー工法ですね。
ご参考になるかわかりませんが、当方で行った工事経験でご回答させていただきます。
まずガルバニウム鋼板屋根で5年で塗膜剥離は考えられません。
カラートタンでさえ、10年でも塗膜剥離をおこすことはありません。
双眼鏡で確認したということですが、カビ等の可能性はないでしょうか。
本当は実際に目の前で確認されたほうがいいと思います。
そのぐらいガルバニウム鋼板で5年はありえなさすぎだと感じます。
もし本当にガルバニウムとすれば、これはあくまでも推測ですが、工場生産過程での塗装というより、さらにその上から塗装をした可能性も考えられます。
緑色に変色とは元々は何色だったのでしょう?
屋根を吹き替えられた後、状況としてはわざわざ塗装をする必要性がないとは思うのですが、塗装はされていませんでしょうか。
たとえば施工中などで、屋根材表面に傷をつけてしまい、その場所に同色で塗装したとか・・
本当に施工に問題もないならメーカー保証は主張できるはずです。
また再塗装につきましては、やはり余程下地調整を念入りに行わなければ、塗膜剥離の危険性が高くなります。
要はまだ5年ですので、塗装をしても塗料の付着力が弱く剥離の危険が高いです。
簡単に言えば密着性をはかる下地調整という作業が一番重要になるということです。
保証が可能な状況で、屋根塗装を本当にお考えなら、前回の施工業者さんではなく、塗装業者さんに見積もりをしてもらい調査してもらうのはいかがでしょうか。
その際、再度間違いをしないためには、塗装屋さんの"代表者"が一級塗装技能士の資格を持っていることが条件です。
これについては、当社「横浜塗装職人」のサイトでくわしくお話していますのでご覧ください。
結論から言えば、自然過程でのガルバニウム鋼板屋根で5年での塗膜剥離は到底考えられません。
また何かあればご質問ください。
評価・お礼
山海の幸最高 さん
2014/04/04 09:06
曽根様
回答ありがとうございます。
自分も小屋根(子供の部屋から見える)を近くで見て、目をうたがいました。
例えるなら、人が日焼けして皮膚がむけてくるような感じで塗膜が剥がれてきていました。
自分の考えでは、多分ガルバリウムに塗膜を塗る施工の仕方自体に問題があるのでは?と考えております。
色は、元々メタリックグレー系の色です。
ちなみに
屋根材表面に傷をつけてしまい、その場所に同色で塗装した場合はどのようになるのでしょうか?
曽根 省吾
2014/04/04 09:35
ご質問承知いたしました。
付着力が弱くなっている塗膜を念入りに取り除くことです。
また見た目に問題がない塗膜に見えたとしても、付着力が低下していて数年後に塗膜剥離になる現象も十分考えられるので、その周りもチェックしながら取り除いた方がいいでしょう。
その小屋根というのは、日がよく当たるところではないでしょうか。
ガルバニウムも鉄ですから、気温によって収縮しますので中途半端な付着力では、その収縮に追いつけなくなって塗膜剥離が生じたりすることもあります。
例1.http://www.nuru.co.jp/work/yanagisama.htm
例2.http://www.nuru.co.jp/work/sagamihara-kaneko.html
従って付着力は一番大事です。
完全に付着している現在の塗膜の上からの塗装も同様に付着力を増すために、下地調整という研磨作業が求められると思います。
まだ5年ですので、光沢がある部分があると思いますが、その部分というのはそのまま塗装をしてもはがれてくる可能性も高いです。
塗装はツヤツヤしているところより、摩耗などしていてツヤがない方が付着力は高まります。
そしてその後はやはり密着性の高い、溶剤系のプライマーの下塗りがよろしいかと思います。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
5年前にある会社にて、コロニアルの上にガルバリウム鋼板の屋根を施工してもらいましたが、最初(1年前ぐらい)は、葉っぱが屋根についているのかな?と思っていましたが、最近(半年ぐらい前)… [続きを読む]
山海の幸最高さん (富山県/44歳/男性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A