対象:インテリアコーディネート
樅木 貞夫
建築家
-
お役に立つ回答かどうか分かりませんが
色の問題は現場を見てみないと決定できませんので私なりの考え方みたいなものを書きますので、
御判断の足しになさってください。
1:家の物品は各種雑多で、床、壁、天井、家具以外の色が多く顔をだします。よって特に理由がなければ、色数は抑える方向で考えるほうがいいと思います。
2:アクセント色が大きくなりすぎてベース色が何か分からなくなることも、避けるべきです。
3:明確な目的をもって設けるものであるならば、その目的のみを語らせ、他のことはおしゃべりさせないことです。たとえばグリーンをきわだたせるシェルフとするか?それとも逆にグリーンは偶然そこにあるだけのものか?ということを自問してゆきます。
要するに、インテリアに限らず、デザインというものは、ひとつの表現言語と解釈すると分かりやすいと思います。何かを人に(時には自分に)伝えたいと思ったとき、心の中にコトバが浮かびます。あれも言いたい、これも伝えておきたい。言葉や文章なら順に説明して最後に締めくくることもできるでしょう。しかし、インテリアデザインという言語は、同時に、その場にいる者(物)みながしゃべりはじめます。それならば、ほんとうに言いたいことをたった一つにしぼって、(まさに)涙をのんで、他のことは言わないまま我慢する、そうしてはじめて、いちばん伝えたいことを語りはじめると思うのです。
4:その室に足りないと感じるものを、順に足してゆくということを進めていった結果、いつのまにかその室の持っていたものが失われてゆくこともあります。しかしまあ、そんなに厳しいことを言わなくてもいいのでありまして、ただしそんな場合でも、主従関係はやはりけじめをつけておくことは必要ではないでしょうか。
5:最後に色合せについて。私は、いくつかの色が調和するかチェックしたいとき、必ず現物をしっかりくっつけて並べてみるようにしています。対比が生まれているのか、同調しているか、わかりやすいです。
なんらかの事情でくっつけて並べられないとき(たとえばショールームでブックサンプルから、むしりとったりする厚かましさがないとき)2つのサンプルの間にある枠や台紙などを掌でかくしてみると、色がつながって見えることもあります。
以上、ごたごたと、ひとつにしぼらず申し上げました。デザインは感性と論理とテクニックの合成ですが、最後は感性を信じてください。
(現在のポイント:-pt)
この回答の相談
インテリアについて初めての質問になります。新しい家に引越しをして約2年、少しずつ家具や雑貨などを買い足し、自分好みのリビングを作り続けています。
部屋の雰囲気はフローリングや建具はナチ… [続きを読む]
naruacchi1002さん (埼玉県/36歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A