対象:住宅設備
秋山 功
建築家
9
屋根が蓄熱しないように
- (
- 5.0
- )
今年の猛暑は今までの常識すら通用しないくらいの暑さでした。
最上階の部屋は昼間の直接的な暑さに加え、昼に暖められた屋根からの放熱で、夜間も暑く辛いものです。
陸屋根の暑さ対策ですが、最も重要なことは屋根に蓄熱させないことです。
構造にもよりますが、特にコンクリートは蓄熱しやすいですし、
換気がとれていない断熱材すら、屋根面は相当の温度となり蓄熱する可能性もあります。
熱がこもらないためのポイントは2つ
1 熱を受けない。つまり太陽光をあてない。
2 入った熱を逃がす。
2は主に換気になりますが、既存の場合難しいかもしれません。
屋根裏(屋根と天井の隙間)があれば、新たに換気扇を設置し、屋根裏の熱を換気すれば効果があります。
1ですが、
新たにもう一枚屋根を設けると相当効果がありますが、大掛かりな工事になりコストもかかります。
昔の蔵の屋根が浮いていますね、あれと同じです。
お考えのように植栽は効果がありますが、枯れてしまうと土は蓄熱体になるので逆効果になる可能性があります。
簡単なものとしては、すのこを敷き詰める方法もあります。直射日光を遮断します。
レンガなどで底上げし、すのこに下を充分風を通せば効果的です。
同様に、すだれなどを風に飛ばされないように、また、下部に風が通るように設置できれば効果がありそうです。
いずれにしても重量がある場合は設計者や工務店(メーカー)に相談された方が良いでしょう。
評価・お礼
yoro49 さん
秋山様
早々に分かりやすい説明有難う御座いました。参考になります。
1のすのこの下にレンガをおいて直射日光を避ける方法はいいと思います。
それで質問なのですが、現在屋上はウレタン樹脂で防水加工してあるのですが、
以前工事の人に上には重いものを置くと傷がついて敗れるといわれたのですが、
レンガやすのこぐらいなら大丈夫ですか、また風通りはできると思いますが
塞ぐことによって、防水加工に影響はないのでしょうか?
施行業者に聞けばいいのですが、質問すると嫌そうな話し方をされるもので
すみませんがご回答いただけますでしょうか。
宜しくお願い致します。
秋山 功
yoro49様
評価のコメントありがとうございます。参考になれば幸いです。
陸屋根の防水には、歩行用と非歩行用があります。
非歩行用であればすのこを敷いても、日常的にすのこに上がらない方がいいでしょう。
(現在は屋上に日常的に出られるようになっていますか?そうであれば歩行用と考えられます。)
どちらにしても、防水層に傷をてけることは避けなければならないので、
レンガの下にクッション材をかましてはどうでしょか。
すのこで塞ぐことは、防水層の保護にもなり問題ありませんが、
砂埃や枯れ葉などがたまり、ドレーン(雨水を流す穴)を塞いだり、防水層の劣化につながるので、
定期的に点検して、掃除をすることが大切です。
(現在のポイント:6pt)
この回答の相談
3階建ての陸屋根で、もともと夏はかなり暑いのですが
今年は気温が高く、3階が特に暑くて困っています。
平日は昼間締め切っているので、3階はおいてるものが溶けそうに暑いです。
この3階の部屋の暑さ… [続きを読む]
yoro49さん (大阪府/42歳/女性)
このQ&Aの回答
このQ&Aに類似したQ&A