釿/手斧[チョウナ]1 - 写真・作品 - 専門家プロファイル

韮澤 哲也
横浜市技能文化会館 匠コンシェルジュ
イベントディレクター

注目の専門家写真ランキングRSS

対象:イベント・地域活性

音楽のチカラって素晴らしい。
岩井美樹
(コピーライター)
房総で春を先どり
山田 祐子
(旅館・民宿プランナー)
空と水田 ~新潟・佐渡~
山田 祐子
(旅館・民宿プランナー)
石割ふきのとう
山田 祐子
(旅館・民宿プランナー)

閲覧数順 2024年04月27日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

釿/手斧[チョウナ]1拡大

- good

家大工が使用 刃に『龍弘』の刻印あり

柄を振り下ろし、その重さと打ちつける勢いを利用して柄の刃先で、木材の表面を削ります。
材木の加工に使われ、ノミやクサビ・斧などで荒加工されたものをチョウナで仕上げました。
チョウナは昔、大工が使う三種の神器(サシガネ・スミツボ・チョウナ)と呼ばれました。
釿始め(ちょうなはじめ)と呼ばれる儀式を、起工式や新年の仕事始めに実施することがあります。
『サシガネと墨さしで寸法をとり、スミツボで線を引き、チョウナで材木を削る』
という一連の動作を神前に奉納し、工事の安全成就を祈願します。

チョウナの歴史は古く、古墳時代の鉄製の出土物にも見られます。
鎌倉時代まで材木はノミとクサビで打ち割り、仕上げにチョウナと槍カンナを使うのが普通でした。
これは木の葉型の横挽き鋸が一般的だったのに対し、
製材に使われる縦挽き鋸はまだ使われていなかったためです。
室町時代には、縦挽きのオガ(大鋸)や台カンナが登場し、チョウナ、槍カンナを使う方法は
次第にすたれていきました。
近年では、木造建築が減少し、大型の材木を使うことも減ったため、チョウナの出番は少なくなりました。

    同じグループの写真を見る
  • 次へ

韮澤 哲也の新着写真・作品

石炭アイロン

石炭アイロン

2011/11/29 18:58