- 西田 淑子
- サクセスインサイド・コミュニケーション 代表・コミュニケーショントレーナー
- 大阪府
- ビジネスコーチ
対象:コーチング
ある日、ペットショップの横をとおり過ぎるとき、ショーウインドーの中を見たら、小さなサルが一匹、こちらを見ていました。数歩通り過ぎて、ふと後ろを振り返ると、十数メートル後ろから、こちらに向かって歩いてくる小柄なおっちゃんがいました。その歩き方の姿勢が、ちょっと前かがみで両手をぶらつかせて、両足は外側に開き気味で、まるでサルのようでした。その小柄なおっちゃんは、ショーウインドーの小さな一匹のサルがいたあたりで、中を覗き込んだまま止まってしまいました。おそらくサルも、おっちゃんを見つめていたのではないでしょうか。どのような心の交流が、その二匹、いや二人と言うべきでしょうか、にあったのかは知る由もありませんが、何かしら似ているということは、大いに興味を引かれます。
似ていることと、好きという感情は、つながっています。好きという恋愛感情は、私たちの子孫繁栄に大いに役立つ感情です。現代社会では周囲は人間だらけなので、例えば人間とサル、人間とウマ、人間とパンダ、を区別する機会はそうそうありません。仮にサファリパークに居たりして、そんな機会がそうそうあったとしても、区別することをわざわざ意識することはありません。違うということは、子供でも分かります。
私たちは、例えば人間とパンダは違う、ということを素早く認識できるように、同じ人間でも、生まれて始めて会った人について、これまで一度も会ったことがない、ということを素早く認識できます。時々、何度も会っているのに、本気で「始めまして」とか「あんた誰や?」とか言う人もいますが、通常は、生まれて始めて会ったということを認識します。
(調和力1-4に続く…)
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