- 藤原 純衛
- 転職コンサルタント
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
記事のネタ探しをしていたら
「看護師就職活動の意識調査結果
http://www.qlife.co.jp/news/091119qlife_report.pdf
というのが見つかりました。
2009年11月に現職看護師と休職中の看護師に対して行った調査とのこと。
(いろいろ検索してみたのですが最新版は見当たりませんでした)
それによると
「就職前に知りたい情報が不足している」という人が89.5%。
具体的には
・職場の雰囲気・人間関係「78.8%」
・給与条件、休暇制度「45.3%」
実際に現職または前職の病院に関しては「入職前と後ではギャップを感じる」と答えた人が8割近い。
そしてこの「職場の雰囲気・人間関係」は8割の看護師が「入職前に知っておきたかった」と答えています。
転職・再就職に必要な情報は「給与・休暇・勤務体系」よりも重視するという「職場の雰囲気・人間関係」は、事前にどのように収集したら良いのでしょうか?
この「給与・休暇」は求人情報に掲載されていますが「職場の雰囲気・人間関係」は掲載されていません。(「ウチは給与は良いが人間関係に問題あります」なんて書いてるはずありませんしね)
この辺の情報こそが、病院職員と直接接している人材紹介会社を使うメリットになります。
人材紹介会社は法律により求人依頼を断ることができません。
しかし「定着率の悪い病院を紹介しない」ということはできます。
転職希望者との面談で転職理由を伺います。
そこで「どうもA病院から相談に来る看護師さんは『職場の人間関係』を転職理由に挙げる人が多いなぁ」と思うとします。
そして短期に退職が繰り返されている病院は「紹介しない」という選択肢を取ってしまうんです。
人材紹介会社は看護師が入職した時点で病院側から戴く「紹介手数料」で成り立っています。
でも「人間関係のトラブルが多い病院」を手数料欲しさに騙して紹介することはありません。
短期に退職者が多発する病院を紹介して落とす「信頼」を回復するためには目先の紹介手数料以上の費用が必要になります。
また短期に退職する人材を紹介した責任を病院側から責められることもありますから。
いっぽうで7割近くの方が「病院の評判・仕事のやりがい・職場の人間関係」を事前に見聞きすることが転職・再就職を喚起する可能性が高いと答えています。
これらポジティブ情報は「家族、知人、友人」から得ている人が大多数で、人材紹介会社から得ている人はまだまだ少ないようです。
人材紹介会社の中には関連会社が他の観点(医療器具・出版・専門情報提供・病院経営コンサルタントなど)から病院に出入りしているところがあります。
病院職員と直接接しているところで得られる情報もあります。
人材紹介会社の持っている情報にも耳を傾けてみてはいかがでしょうか?
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