
- 村岡 由紀子
- 襖design 代表 襖コーディネーター
- 神奈川県
- インテリアコーディネーター
とかくふすまと言えば、からかみの文様の美しさや引手のデザインに目がいきます。
ふすま紙と引手の取り合わせは、ふすまの愉しみでもあり、みせ場でもありますが、
「美しいふすまの基本」は本体のつくりです。
たとえば、気に入った生地で服をつくっても体にあっていなかったり、縫製が悪くては着心地は台なしです。
美しくありません。
ふすまも同じです。
最初にふすま本体をきちんとつくれば、使い勝手も良く、何度でも張替えられますし、修理も可能です。
なぜかふすまの打合せの際に、ふすまの施工についての話がでないのが現状のようです。
●美しいふすまとは・・・
ふすまの芯材と下張りの手間と和紙の紙質、そして職人の技術に左右されます。
ふすま紙を張る前までの仕事がふすまの良し悪しを決めるカギを握ります。
ふすまの芯材は耐久性を左右します。
薄手の和紙を張り重ねる下張りは、空気を含ませることでふっくらとした張りのある、軽くて丈夫なふすまに
仕上げます。
最初にしっかりした本体をつくることが、美しいふすまをつくる第一歩です。
見えない部分に手抜きをせず丁寧に仕事をするのは、失われつつある日本の美意識ですね。
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