
- 西田 淑子
- サクセスインサイド・コミュニケーション 代表・コミュニケーショントレーナー
- 大阪府
- ビジネスコーチ
対象:コーチング
うちの近所のスーパーは、夜11時まで営業しています。仕事などで夜遅くなっても、お買い物ができるので、なんだか仕事も余裕をもって出来る気がします。コンビニもあるので、コンビニだけでも、食事の用は足りるのですが、食材を売っている点ではスーパーに軍配が上がります。
そんな夜遅くに帰って、それから何か料理するのも面倒なんですが、料理という高尚なものまででなくても、野菜をちょっと付け足すとか、味付けをちょっと変えるとか、それだけでもコンビニ弁当がうんと健康食になった気がして満足度が上がります。
スーパーマーケットが日本で始まったのは1950年代。それでも昭和50年代頃までは、まだまだ市場が主婦のお買い物先の主流でした。
うちのじいちゃんとばあちゃんは、結婚して、昭和の初期の時代、ほとんど元手なしで、八百屋をやっていたことがありました。元手がない、ということは、仕入れに行っても、最後に残った形の悪いものや、しなびたものしか買えなかったそうです。
さらに、まんの悪いことに、八百屋の隣で八百屋をしてました。例えていうなら、新築住宅の2階建て4LDKの新築住宅売り出し中の横で、2階建て4LDKの相当中古住宅を同じ値段で売り出しているようなものです。
もっと、別の場所で商売をしたら良かったのに、と思いますが、おそらくそこが場所としては一番いい場所だったんでしょう。
野菜が悪いもんだから、隣と同じ時間に営業していても、売れるわけがありません。でもじいちゃんとばあちゃんは、工夫しました。隣の店が午前10時に開店するなら、うちの店は午前7時に開店、隣の店が午後6時に閉店するなら、うちの店は午後10時まで営業。卸売り市場には、他の八百屋が買いに来ていないときに、できるだけ安くても良いものを買えるよう、朝一番、というより、まだ夜中でしょう、に行ったそうです。
車なんて便利なものは無いから、大八車を押して午前3時に家をでて買い物に行ったそうです。隣の八百屋が開店してる日中は売れなかったけど、早朝や夜は良く売れたそうです。
人のやらないことをするのは、勇気も体力もいるけど、それで一代で財産作ったんやから、勇気も体力も使った甲斐があるというものです。そのお陰で、私は存在していますが、常識的なことを大事にするじいちゃんとばあちゃんだったら、八百屋の店はそのうちつぶれて、両親の結婚もなく、私は存在しなかった、ということになります。
商売で成功するには、想定外のことをやることも必要だということです。
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