- 山田 祐子
- 株式会社井門観光研究所 代表取締役
- 旅館・民宿プランナー
対象:イベント・地域活性
- 宮崎 隆子
- (日本産精油スペシャリスト)
- 宮崎 隆子
- (日本産精油スペシャリスト)
先日、「星のや 竹富島」プレス説明会に参加してきました。
人口を増やす!
星野社長が何度も口にしていた言葉です。開業スタッフは本土からのスタッフが約60名。中長期的には、竹富や近隣の島の住民を、3分の一くらいは採用したい、といいます。社内的には、子だくさんのスタッフを現地に派遣して、学年数を増やすなど…。ただ、住居を確保しづらい、という問題を抱えているようです。
時間無制限8回勝負!
竹富島の住民憲章のなかには「土地は売らない」という条項があるそうですが、では何故、星野リゾートが島に入ることが出来たのか?
「米国に渡った土地を、いずれば島へ戻す」というスキームを、住民に向けて粘り強く説明していった、とのこと。その期間は、約2年半。しかも時間無制限で8回も?!そうした過程を経て、住民側は「米国や中国マネーの手に渡るようだったら、旅館出身の星野社長に任せてみよう!」という決心がつき、合意に至ったといいます。
離島観光で社会問題の解決を目指す!
・ニライカナイ西表島
・リゾーナーレ小浜島(2012年4月開業)
・星のや 竹富島(2012年6月開業)
これで、沖縄は3施設となり、今後はそのネットワークを活かした「離島観光」を掲げ、
過疎化、高齢化、雇用問題などの問題を、解決する一翼を担いたいと言います。
当日は、軽井沢、京都の支配人からも今年のトピックスが発表されました。
軽井沢は、「世界水準のサービス」。例えば、時間を無制限とするような一歩先をいくサービスで、超非日常を提案していくことでしょう。
京都は、「外来夕食への取り組み」。強豪ひしめく京都の中で、「開きはなおった」という言い方もされていましたが、新たな京料理を生み出し、独自の路線を歩み始めたようです。
震災影響で、安全・安心神話が崩れた日本の観光。
今後は、土地の文化や歴史などに着目をし、魅力づくりに特化していくしかありません。
最後に竹富の公民館長が教えてくれた、この言葉。
「ミーハイマー」
ありがとう、という竹富の言葉だそうです。
あなた(御)を、おがむ(拝)という意味。
泊まりに行ったら、そんな言葉を掛けてくれるかしら?
開業が待ち遠しいですね。
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