屋外彫刻では、ジョナサン・ボロフスキー、アンソニー・カロ、アンソニー・ゴムリー、ジェームズ・タレルといったコンテンポラリーの有名作家の作品が設置されています。今回特に訪れたいと思ったのは、こういうランドスケープと一体となったアートスペース自体ももちろん興味深いのですが、自然環境のなかでずっと作品を作り続けてきた、アンディ・ゴールズワージーの大規模な企画展示があるからでした。
メインの屋内展示用ギャラリーでは20mx20mx10mぐらいある大きな空間を5つ使って、木、石、土、枝など自然物をシンプルにしかしゆるい幾何学をたくみに駆使した、また時間の要素もたくみに取り入れた作品を間近でじっくり鑑賞することができました。どれも対峙するに十分な大きさで、その迫力に圧倒されると同時に何ともいえない繊細さに感動しました。アンディ・ゴールズワージーは作品集では昔から見ていてすごく惹かれる作家なのでしたが、作品の性格上、自然環境の中で見てこそのものという印象があり、またどういうわけかこれまでまとまった展覧会に出会えませんでした。(つづく:この記事は弊社ブログにもアップしました)