就活の現場から『14回の面談』第3回 - 転職・就職全般 - 専門家プロファイル

清水 健太郎
ライフクリエイション 代表
埼玉県
キャリアカウンセラー

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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就活の現場から『14回の面談』第3回

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Aさんとの面談も4回目を迎えた頃、あらたな課題に取り組んでもらった。今までネタとして出してきた彼女の経験を「自己PR」という形にしてみる課題である。今までは自分を理解するために過去を振り返ってきたのだが、地道な努力をひとつの形として表現してもらいたかったし、やっていることの意味を感じて欲しかった。

 Aさんは課題をやってきた。一生懸命取り組んだ跡が見える。カウンセラーとしてはうれしくもありホッとする瞬間だ。Aさんがやってきた自己PRを見て私は彼女に話した。

「良く書けているじゃない!!」

そう言われてAさんは嬉しそうだったが、どこか自信が無いようにも見える。

「でも、本当にこんな内容でいいのかな?って思います。」

今まで自分に自信のなかった学生が急に自信が持てるようになるはずもない。それがAさんの正直な気持ちなのだろう。文章自体もまだまだ改善の余地はあるもので、良くやってきたと肯定しつつ、「なぜこの出来事を書こうと思ったのか」「やりはじめた最初と最後ではどう変わったのか」「そのとき、どんな工夫をしようと思ったのか」など掘り下げる質問をかなり繰り返した。

 また、そこまで自己PRの準備が出来ているのに企業説明会などには行けずにいた。

「どうして行けないの?」と聴くと「参加するためには履歴書が必要で、まだこれでいいという自信がないから書けない。だから行けない」とAさんは言った。

 このような状況で動けずに止まっている学生も多いと思うが大切なことはまず行動することである。履歴書を(自己PRや志望動機)しっかり仕上げることも、もちろん大切なのだが、出来ていないことを理由に行動しないことのほうが避けたいことだ。履歴書持参で参加できる場合、書類の内容が満足いかない出来であっても、まずは参加してみることをオススメする。そして、活動をしながら100%に近い出来に仕上げてゆくよう努力してゆこう。

 Aさんにも同じようなことを伝え、さらにAさんが書いてきた自己PRが方向性としては間違っていないことを強調して合同説明会の現場に送り込んだのである。

ひとつ課題をクリアすればまた次の壁が出てくる。就職活動の歩みは本当に一歩一歩である。

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