- 増井 真也
- 建築部門代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
埼玉県毛呂山市で行なったセルフ塗装の様子です。クライアントはワトコという床用のオイルを塗装しています。このような自然素材の塗料を床に塗る作業は非常に簡単で、誰でもできるものです。
でももし職人さん(頼むとしたらペンキ屋さんだと思うが)に頼んだ場合、1m2当たり1600円くらいはかかってきます。もし30坪の住宅だとすると床の面積は100m2ほどであるので、これだけで16万円もかかってしまいますが、自分でやれば若干の材料費と道具代だけしかかからないので、おそらく5万円もあれば足りると思います。
家造りをしていると、ついつい坪当たりいくらという大雑把な考え方でしかコストを考えられなくなってしまいますが、一生に一度か二度しかない大きな買い物だからこそ、普段の金銭感覚とあまりにもかけ離れていて良くわからないというのが正直なところだと思います。でも、一つ一つの工事を分類してみると実は数万円から、数十万円の積み上げでしかないのです。床の塗装は自分でやれば11万円も安くなります。一つ一つの工事項目を丁寧に考える、自分でやろうか、職人さんに任せようか、材料は何を使おうか、こういう作業はめんどくさいけれど楽しいものです。そしてやれば確実にコストダウンにつながっていくのです。