- 石田 さおり
- アクティブ英会話講師紹介センター 代表取締役
- 神奈川県
- 英語講師
ご主人が旅立った後、日本でするべき事は?!
いよいよご主人が渡航されました。
残された家族は今何をし、今後に向けてどんな準備をしておくことが良いのでしょうか。
▼予防注射
英語教育とは離れますが、滞在国によっては親子ともども渡航前の予防注射の接種が必要です。
複数の予防注射を接種しなくてはならない場合は、全ての接種が終わるまで数ヶ月を要することがあります。
最終的な渡航日から逆算して計画的に進めて行かなくてはなりません。
特に大国アメリカでは、指定された予防注射が全て接種済みか否かを非常に厳しく追及します。
その学校その学校で入学に義務づけられている接種が全て終わっていないと、入学は許されません。
その場合は現地の病院で接種後、記録を提出するまで入学許可が下りず、自宅待機となります。
またこの時期、父親不在と将来への不安から精神的に不安定になりがちな子供も多いので、体調管理に加え子供の様子を注意深くまた温かく見守り励ましてあげることが大切です。
▼学校関係の書類
これまでの成績書の写しや在学証明書なども担任の先生にお願いし作成していただかなくてはなりません。
成績書や在学証明書は在籍している学校で作成して封印しているものを渡航先の学校に入学前に提出します。
英文で作成していただかなくてはならないので時間がかかる場合があります。早め早めに担任の先生にご相談しましょう。
学校関係書類で特に注意したい点は、お子様が現在日本の高校生で現地のハイスクールに編入する場合です。
現地のハイスクールは単位制になっており、学科ごとに卒業必修単位を設けていますが、日本の高校で習得した教科の単位をハイスクールの卒業必須単位に置き換えてくれる場合があります。
例えば具体的に理科で説明しますと、日本の高校で「生物」を終えてからハイスクールに編入する場合、「生物=Biology」の授業は日本で習得済みなのでハイスクールで改めて学ぶ必要はないとの考えから、日本の高校で学習済みの教科(生物の単位)をハイスクール卒業必須単位(Biologyの単位)へ移行できる場合があるということです。
ただ、この場合は日本で在籍していた高校で証明書を発行していただく事になりますので注意してください。
また、私立の中高一貫校などで通常公立高校で学習する分野を中学校で前倒しに学習することが良くありますが、こういった場合も適応するかもしれませんので問い合わせると良いでしょう。
このような事を念頭に入れて、書類の準備を進めていきましょう。
このシステムを聞くと、日本の高校で取得した単位を持ってハイスクールに編入・卒業し、帰国子女として大学受験をしようと安易に考えてしまうかもしれません。
しかし、これはあまりにも安易な考え方です。
アクティブ英会話講師紹介センターでは、海外駐在前のお子さんのサポートに力を入れ、ひとりひとり異なる事情に沿った英会話レッスンをご提供しています。
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