- 清水 健太郎
- ライフクリエイション 代表
- 埼玉県
- キャリアカウンセラー
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
私の理想とするキャリアカウンセリングは目標を掲げてそれに向かうプロセスをクライアントと共に乗り越えることである。そして最初の目標のあげ方にポイントがある。プロのスポーツ選手は「心」「技」「体」が大切と言われるが、それぞれに対する自分の理想をまず描くようにする。さらに「ワーク(仕事)」と「プラーベート」を分けた上で自分を描くのである。そしてその理想と現在の状況のギャップをいかに埋めてゆくかを今後の目標とし、今何をすべきか落とし込みひとつひとつ実行してゆく。100%実行しなければならない、ということはない。時にはいろいろ事情があって出来ないことや、方向変換を余儀なくされることもあるだろう。そこでカウンセラーはクライアントを追い詰めるのではなく「共に」前を向いて歩んで行くのである。どう修正すべきなのか、時にはクライアントの「その人らしさ」は何なのかというところまでフォローし向き合ってゆく。プロスポーツ選手は「自分らしさ」を見失うことが一番の敵ではないかと感じることも多い。カウンセラーが関わることで、自信が蘇って再び進んでゆけるクライアントもいるだろう。
プロゴルファーは他のプロスポーツに比べて競技年齢は断然高い。50代の選手がレギュラーツアーで活躍するのも珍しいことではない。対して近年ゴルフを始める年齢も低年齢化している。つまりプロゴルファーの競技生活というのは50年近くなることもあるだろう。どんなに好きなことであっても同じことを同じモチベーションで50年続けるというのは並大抵のことではない。
ここ数年、女子ゴルフの世界ではアニカ・ソレンスタム、ロレーナ・オチョアといったトップ選手が全盛期に突然引退を表明し世界中を驚かせた。しかしよく考えてみれば彼女たちの行動は決して不自然なものではないと思える。トッププロとしての責任を考えれば引退すべきではない、など賛否両論あることをわかった上でここではそれを議論するのではなくその選択の意味を考えることにする。
人には色々な生き方がある。ある心理学者によれば人生には「ステージ」と「役割」があるということだ。特に女性は男性に比べ関わる役割は多様だと言われる。「社会人」「母親」「妻」「プロゴルファー」。時間の限られている人生で「ゴルファー」以外の役割を別のステージで演じてみたくなっても何の不自然もないのではないか。今後彼女たちの後を追うような選択をする女子プロゴルファーが増えても不思議ではない。
キャリアカウンセリングとは自分の人生を自分で切り開くお手伝いをするものであると私は思っているのだが、だとするとプロゴルファー、特に女子の選手には自らの人生をデザインしゴルファーとしてだけではない「自分らしい生き方」をし人生の幸福を味わうべく様々なモチベーションが持てれば競技人生もさらに充実したものに感じられるようになるのではないか。
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