友人の死
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2007-08-09 14:30
彼は同じ建築学科の出身で、社交的で頭が良く誰にでも好かれる存在だった。卒業して構造事務所に勤め20数年前に独立し、一人で構造事務所を開いていた。
風の噂で、最近仕事が辛く、鬱病にかかり医者の面倒になっているとの事だった。
其処へ来て、突然の訃報。鬱病が悪化しても死なない。考えられるのはただ一つ。
今回の法改正の影響が肌身に感じた出来事だった。法改正に間に合う様に徹夜が続いたのだろう。法改正後も新法の対処に眠れない日が続いたろう。クライアントから確認が下りない責任を追及され、予定していた報酬も先延ばしにされ他だろう。本人と話しをしなくても容易に想像出来る。
国交省は零細な企業や個人は死んでも構わないと考えているのだろうか。大局から見ればどうでも良い事なのだろうか。
自分にさえ責任が及ばない様になれば、問題が解決したと思っているのだろうか。
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このコラムの執筆専門家
- 福味 健治
- (大阪府 / 建築家)
- 岡田一級建築士事務所
木造住宅が得意な建築家。
建築基準法だけでは、家の健全性は担保されません。木造住宅は伝統的に勘や経験で建てらていますが、昨今の地震被害は構造計算を無視している事が大きく影響しています。弊社は木造住宅も構造計算を行って設計しています。免震住宅も手掛けています。
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