- 石田 さおり
- アクティブ英会話講師紹介センター 代表取締役
- 神奈川県
- 英語講師
対象:子供のお稽古
- 田崎 寛子
- (塾講師)
- 田崎 寛子
- (塾講師)
2011年から小学校でもいよいよ英語が授業科目として導入され、一躍注目を浴びるようになってまいりました。将来国際社会で実際使える英語をめざして、やっと国も重い腰を上げたといったところでしょうか。
一口に英語導入といっても中学生からのように文科省検定のカリキュラムがあるわけではなく、市町村によっても実施以前から本格的に行なって来たところと、まだまだこれからのところと対応は様々です。
子供英会話に携わって来た者としてどのような方法で子供に英語を導入していくと良いのか未だに試行錯誤をしている状態ですので、断言できる教授法を提案できるわけではありません。
しかし、日本語と英語の違いに着眼していくと、その差を少しでも埋めていくことができれば子供が違和感なく取り組んでいくことができるのではないでしょうか。
まず第一に両者では語順が大きく違います。
日本語では時制を伴った動詞が最後に来るため、最後まで聞かないと話し手の主張を理解することが難しいのに対して、英語を含む欧米諸国の言語は概して主語のすぐ後に動詞が来るため話し手の行動が即分るといえます。
同時通訳で二ヶ国語を聞き分ける耳を慣らす訓練以外に日本語→英語の変換を同時に行うことが最大の難関であるといわれる所以です。
この点は中学以後に初めて英語を学ぶ際に、生徒にとって最初の関門となります。
四半世紀昔ではThis is ~で始まる教科書が多くありましたが、この第二文型の理解が外国語の初学者には非常に難しく、後に比較的理解しやすいI like ~の第三文型に変わり、現在では挨拶の会話文からの導入が一般的となっています。
語順は中学以降に文法として学ぶことですが、以下に挙げる点では小学生より早いうちから十分に練習する事が可能です。
その第二番目の違いとして明確に異なるのが音声面です。
日本語がほとんど全て“あ、い、う、え、お”という五つの母音を含む音で構成されているために、私たち日本人は母音と子音、中でも子音のみを発音する習慣がありません。
これに対して英語は日本語より遥かに多い母音を子音と組み合わせて一つの言葉が成り立っています。
英語には名前(name)と音(sound)があることを知り、ルールに従って繋げて発音するプロセスを学んでいくこと(音声学=phonics)を、学習年齢に最適な小学生の時期を使わない手はありません。
弊社では昨年末のワークショップで「フォニックスの指導方法」の第一回を開催致しました。次回はその内容について触れていきたいと思います。
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