
- 杉山 孝
- 株式会社キャリア・クリエイト 代表取締役 人材コンサルタント
- キャリアカウンセラー
対象:キャリアプラン
- 宇江野 加子
- (キャリアカウンセラー)
- 冨永 のむ子
- (パーソナルコーチ)
キャリア理論家列伝Vol.2は、ナンシー・K・シュロスバーク。わたしたちは、何かの出来事が起きた時を「転機」と捉えるのが一般的ですが、彼女は『予期していた出来事が起きなかった』時も「転機」と捉え、転機を乗り切る術を覚えることを提唱しています。
例えば、「期待通りに昇進できない」「夢に描いていたライフスタイルが実現しない」等、思った通りにならないことって多いですし、確かに予想した出来事が起きない時のショックは大きいですから…。
で、転機の乗り越え方ですが、第1段階で、転機を乗り切るために利用できる力はどんなものがあるのかを確かめます。具体的には、1.状況(Situation)を把握し、2.自己(Self)で出来ることは何か?を考え、周囲からどんな3.支援(Supports)が受けられるのかを整理し、転機を乗り切るための4.戦略(Strategies)を組み立てるということです。
そこまでの準備が出来たら、第2段階では変化を受け止める。例えば、「期待通りに昇進できない」転機をネガティブに捉えるのではなく、「うん、これは私に別な分野でがんばれってことかな…」等、「この転機は少なくとも悪いモノじゃない」とポジティブに考えようということです。
今の世の中、『予期していた出来事が起きなかった』『予期してなかったことが起きちゃった』等、思ったとおりにならないことの方が多いんじゃ…。訪れた「転機」にショックを受けるんじゃなく、「人生、思いどおりにいかないからおもしろい!?」なんて言えたら、かっこいいかもしれません。
※当コラムは、2007年9月~2010年3月まで11回にわたり「十人十色」(発行:静岡暖快倶楽部)に掲載された内容に一部修正を加えたものです。
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