【2】 時間に対する概念を変える - 英会話教室 - 専門家プロファイル

大平 紀久美
Precious One English School 代表取締役 主宰
東京都
英語講師
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【2】 時間に対する概念を変える

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語学を学ぶために 時間管理をする

 時間は有限です。時間の捉え方には;

・         Monochronic:一度にひとつのことに集中する。課題中心で、スケジュール管理がされており、小さな単位に区切られている。チームも関連性の高い少人数が分業をする傾向にある。

・         Polychronic:同時にいくつものことが行われ、時間に対するアプローチも流動的。課題をこなすことよりも、文化的重要性や人間関係に重きを置く。

のふたつがあります。日本は、そもそもはPolychronicに根ざした時間の捉え方をしてきたのですが、第二次世界大戦後、1970年代以降、経済的奇跡を世界に見せた発展を遂げ、仕事に関してはMonochronicを採用するようになってきました。このハザマで日本人は、ある物事や人々に対してはPolychronic、ある物事や人々に対してはMonochronicときちんと分けているようで、実はあまり分けきれていないのです。ましてや、勉強や課題になると、どうしてもMonochronicな捉え方をしがちです。

 が、英語は言語であり、コミュニケーションツールとしての手段であり、一気に詰め込んでも意味がなく、ここまでやったら終わり、という学び方ではなかなか進歩もありません。数学や物理など実際に紙にカリカリと数式を書いて解いていく問題を目の前にすれば、確かにMonochronicな時間の捉え方が必要になるでしょう。が、言語学習では、同時に聴いて・話してという複数課題があります。さらに、ミーティングなどになれば、読み書きも入ってくるのです。同時にいくつものことが回りに進行していき、受け手としてのこちらも、同時にいくつものことをこなせなければ、上達はなかなか望めません。区切りとして、模擬試験をやるために座って机に向うことはあっても、実際の学びはそこにはなく、模擬試験はあくまでこれまでやってきたことがどの程度か?を査定するための時間です。

 さらに英語学習がMulti-tasking(同時に複数のことをこなす)なのは、コミュニケーションを取る相手と場所とその目的と内容がクルクルと変わることにあります。ビジネスの相手であっても挨拶は必要ですし、ビジネスのプレゼンであっても、Audience(聴衆・聴き手)に理解しやすい例を即興で引用する力なども求められます。少し距離が縮まることがあれば、食事もいっしょに行くことになるかもしれませんし、そこでは家族の話や日本文化についての質問が出るかもしれません。

 英語において、机に座る受身型の学習、Inputののち、こちらが紙にOutputするという形では、時間がいくらあっても足りなくなります。そこですでに目標とのズレが生じているので、一生懸命にカリカリとペンを走らせ何十時間も机にかじりついても、聴いて話せるようにはなりません。

 わかった。時間の流れの中で、いくつものことをこなせるようになるほうがいいのだ、とわかっても、男性諸氏はなかなかしにくいのが実際です。脳のつくりが女性のほうがMulti-taskingに向いています。ひとつは脳梁が太いこと。もうひとつは本来のコミュニケーションツールが女性のほうが多種多様なこと。さらにそれを使うチャンスが女性のほうがずっと多いこと、などが挙げられます。

 が、ここで意識してみることはとても大切になります。日本語でできているのですから、英語でできないわけはありません。いくばくかの努力を足すだけで叶うはずです。

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