パーソナル・カリキュラムで勉強してますか? - 英会話レッスン - 専門家プロファイル

イムラン
株式会社コペル・インターナショナル 代表取締役社長
英語講師
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パーソナル・カリキュラムで勉強してますか?

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みなさんは英語を勉強するにあたって、ご自分の目標に沿ったカリキュラムを使っていますか?それとも一般的なカリキュラムに沿って勉強していますか?

自分の目標に沿ったカリキュラムのことを私は「パーソナル・カリキュラム(c)」と呼んでいます。


ほとんどの英会話スクールでは、「あなたのレベルに合ったカリキュラムを作ります」と言っています。でも、多くの場合、合っているのは「カリキュラムの内容」=「何を学ぶか」ではなく「レベル」だけだったりします。どういうことかと言うと...


生徒さんご本人の目標や目的が「会社で英語が話す」ことだとしましょう。その生徒さんのレベルが初級だとしましょう。


大抵の場合、英会話スクールでは「まずは基本的なことを身につけましょう。」と言って、挨拶や現在進行形の使い方、週末の話をちょこっと話したり、旅行の話をしたりと、会社で話す英語とは関係ないことを勉強します。

 

「最初は基本をやったほうがいい」と生徒さんも考えているので、最初のほうはこれでいいんです。でも、2ヶ月ぐらいすると...

 

「なんで毎週、先生に週末の話をしたり、旅行の話をしなきゃいけないんだろう。会社で英語使えるようになりたいのに...やっぱり道のりは遠いな...」と思います。そして、モチベーションが下がり、英語の勉強自体をしなくなります。英会話スクールも止めちゃうし、英語は道のりが長いから、まあ今度にしよう...そう思ってしまうんです。

 

「やる気がない人はやらなきゃいい!」そう言う人もいるかもしれません。実際、英語講師ではそう言う人が多いです。でも、それってちょっと違うんじゃないかなと私は思うのです。

 

だって、本来やりたいことをやっていないんだから、モチベーション下がるのは当たり前でしょ。「でも基本ができていないのに、ビジネス英語には入れない」、そう言う先生もいるでしょう。でも、お金をいただいている以上、モチベーションの管理も講師の仕事です。だから、頭に汗をかいて、頭を使って、どうやればその生徒さんのためになるのかを考えないといけないと私は思っています。

 

そう考えて行き着いたのが「パーソナル・カリキュラム(c)」という考え方です。

 

私の考える「パーソナル・カリキュラム(c)」と言うのは、最初からその本人がやりたい勉強を軸にしてカリキュラムを構成することです。そのうちレベルが上がってから、やりたい勉強をするのではなく、最初から本人がやりたいことを軸にするんです。

 

例えば、会社で英語が話したいのであれば、いくつかの簡単なステップを通って、勉強する内容を決められます。

1)まずは、会社でどういうシチュエーションで英語を使いたいのか、使うのかを洗いざらいリストアップします

2)次にそのリストアップしたシチュエーションに優先順位をつけます。どれがまずできるようになりたいかを考えてください

3)各シチュエーション(全部じゃなくていいです)で、何と話したいか、どんなことを話すかを日本語で書き出します。ちょっとしゃれっ気を出してもかまいません。こんなしゃれたことが英語で言えたらなというのを考えて書き出してください

4)実際にそれらのシチュエーションで言いたいことを会話調の文章に直してください。

5)その文章をノートにまとめてください。まとめ方はページの左側が日本語、右側に英語を書くスペースを残してください。

6)その文章を一つ一つ英語にしていってください。分からない単語か表現があれば、www.alc.co.jpで調べてください。文法が分からなければ、分からない文法を特定して、ネットか中学英文法の本で調べてください。

7)そして書いたものを先生に見せて、直してもらってください。

8)その文章が通じるか先生相手に試してみてください。

9)あとはその表現を覚えるだけです。

 

会社で英語を話したいと思っているのに、先生に週末の話をしたり、旅行の話をするのは、直接的な練習にはなりませんし、何よりもモチベーションが維持できません。でも、今みたいなカリキュラムを組んで勉強すると、やる気になりますよね。しかも、単語や文法を調べるのもそれほど苦じゃないですよね。文法や単語自体の勉強は苦痛ですが、文法や単語を調べるのがついでの作業だと、それほど苦痛ではなくなります。

 

私の考えた「パーソナル・カリキュラム(c)」は「英語の勉強が苦痛じゃなくなる」、「英語の勉強が続く」ことを目的にしています。

 

みなさんもご自分のパーソナル・カリキュラムを作ってみてください。英語の勉強は苦痛じゃなくていいんだ!と感じていただけると思います。

 

イムラン