- 坂田 岳史
- 有限会社ダイコンサルティング 代表取締役 IT経営コンサルタント
- ITコンサルタント
対象:ITコンサルティング
今日は、業務パッケージソフト導入の留意点について、お話します。
尚、このコラムは、私が発行しているメルマガ「さかやんのコンサル日記」から抜粋してお送りしています。
http://archive.mag2.com/0000116110/index.html
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ある会社が業務パッケージを入れたいというので、私が指導しています。パッケージの場合、多かれ少なかれカスタマイズといいいソフトの修正が発生します。
そこで、パッケージのベンダーに来てもらいカスタマイズ要件を洗い出す作業を行なうことになりました。ベンダーが来る日に、たまたま都合が悪かったので、ヒアリングはベンダーに任せました(カスタマイズ要件のヒアリングくらいなら、ベンダーに任せてもいいだろうと思ったので)。
次の日ベンダーにヒアリングの様子を聞くと、「細かい要望が多すぎる」、「何をしたいのか分からない」、「具体的な要望が出てこない」などどうもカスタマイズ要件洗い出しのヒアリングが上手くできなかったようです。さらに話しを聞くと、当日はパッケージの画面をプロジェクタで写し一通りの機能説明をして、どこを修正するか聞いたそうです。
やり方が特別悪いという訳じゃなさそうですが、どうも現場の方は自分の業務にどうのようにパッケージが使えるかがイメージできていなかったようです。
そこで、まずパッケージをそのまま使った場合の業務フローを作りました。そして、この業務フローを元に、ここではパッケージのこの画面を使います。項目的に足りますか?ここでは、この帳票が印刷されます(現物を見せる)、この内容でいいでしょうか?という具合に、業務ごとに機能や画面・帳票項目の確認を行いました。すると色々意見が出てきます。どうやら現場の方々は、今の業務がパッケージを使うとどうなるかというのがイメージできていなかったので、前回のベンダーヒアリングでは具体的な要望をいえなかったようです。
パッケージのカスタマイズ要件を定義する方法はいくつかあるでしょうが、まずは、パッケージをそのまま使った場合、今の業務とどう違ってくるのか、どの業務の時に具体的にどの画面を使うかなど、具体的なものを見せて上げることがいいようです。
ちなみに、最近はマンションなどを購入する時、図面や写真だけでなく3Dデータを使い、実際にマンションに住んでる姿をパソコン画面上でシミュレーションできるシステムがあるそうです。このようなものがあれば、実際に住んでいるイメージが沸くので購入しやすいのでしょう。
今日の一言
「使っているところをイメージさせろ」
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有限会社ダイコンサルティング
中小企業診断士
ITコーディネータ・ITCインストラクタ
坂田岳史(近畿経済産業局認定 ベストITサポータ)
sakayan@daiconn.co.jp
http://www.daiconn.co.jp
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私の理念
「一期一会」その瞬間を大切にします。