無理の無い住宅ローン返済の要件 - ライフプラン・生涯設計 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:家計・ライフプラン

吉野 充巨
吉野 充巨
(ファイナンシャルプランナー)
吉野 充巨
吉野 充巨
(ファイナンシャルプランナー)
荒川 雄一
荒川 雄一
(投資アドバイザー)
岡崎 謙二
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年05月06日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

無理の無い住宅ローン返済の要件

- good

  1. マネー
  2. 家計・ライフプラン
  3. ライフプラン・生涯設計
不動産 持ち家・賃貸・住宅ローン
住宅ローンを借り入れる際必要な、無理の無い返済のための要件について、筆者は下記の様に考えます。

1.退職予想時までに完済する
退職後の無収入の期間、また年金だけになった場合にも返済が残るのは、家計への圧迫が極めて大きなものになります。従いまして、返済期間は退職を予定される年までにされるようお勧めします。もし、それでは不足する場合には、退職金で賄える額までを限度とされるようお勧めします。
退職金を運用しながらの返済は、リスクの大きな賭けになります。

2.収入に対する返済負担率を20%未満に抑える。
借入は長期間のリスクテイクな行動です。返済期間中に様々なことが起きます。従いまして、収入に対する返済負担率は低く抑え、家計の破綻などが無いようお勧めします。私は返済負担率は20%未満が望ましく、無理をしても25%以下でお勧めしています。

3.長期固定金利を選びましょう。
当初の返済額圧縮のため、変動金利を選択される方がいらっしゃいますが、私はお勧めしません。金利の変動は大きく将来金利が上昇した際には、家計への負担が重くなります、かつて日本でも当初の返済額が少ない「ゆとりローン」という仕組みがありましたが、ゆとりの期間を過ぎた後に返済できない例が多発しました。
また、返済額が固定できますので、将来の家計の想定も容易に掴めます。将来設計の安心のためにも固定金利をお勧めします。

4.返済額を現在の家賃よりも少ない金額で組まれるようお勧めします。
住宅を購入した場合には、当初に掛かる費用以外に、継続的に掛かる費用として固定資産税、修繕費、マンションの場合は管理費+修繕積立金などが加算されます。
また、住宅ローンには保証料や団信の保険料も必要です(金利に含まれている場合もあります)。
従いまして、毎月の返済額は現在の家賃以下に抑えるようお勧めします。

5.別途の収入は繰上げ返済に回す。
ご収入が予想よりも多くなる、副収入を得ることが出来た、臨時に収入が発生したなどで預金に余裕が生じた際には、繰上げ返済用の資金に回される様お勧めします。
繰上げ返済は、無リスクで支払利息分が収益と看做せる有利な投資になります。従いまして、貯蓄・運用よりも返済を優先されるようお勧めします。
また、早い時期の繰り上げ返済は、返済額のうちに占める利息分が大きいので、より有利な投資になります。

以上の観点を勘案の上、住宅ローンの借入可能額を予定し、頭金をプラスして、物件価格をご検討ください。

物件価格の30%を頭金で用意しましょうという、FPの原則は、毎月の返済額を抑えていただく為の目安です。人生の目的は様々です。住宅ローンを支払うための家計にならないよう充分に計画を推考ください>