〜知覚過敏はどうして起きるの?〜 - 虫歯治療 - 専門家プロファイル

増岡 健司
医療法人社団 MEDIQOL 理事長 歯科医師
東京都
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
赤岩 経大
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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〜知覚過敏はどうして起きるの?〜

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  1. 心と体・医療健康
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歯科の蘊蓄
 ●知覚過敏とは?
 
 冷たい飲み物を飲んだり、歯を磨くとしみる!ということはないでしょうか?
 歯周病や加齢により歯肉が下がったり、無理な力での歯磨き方法などによって歯が削れてしまうと、冷たいものや熱いものを口に含んだ時や歯磨きの時の刺激が、歯の神経に伝わって、しみるような一過性の痛みを感じます。

 これを「知覚過敏」といいます。

この状態を放置しておくと、歯磨きばかりでなく、うがいをするのも億劫になります。
 

 以下の症状があれば、知覚過敏の可能性があります。

・冷たいものや熱いものがしみる。

・甘いものやすっぱいものがしみる。

・歯ブラシをあてると歯が痛む。

・歯の付け根を爪で押すと歯が痛む。

・歯肉が下がって歯の根が見える。

・歯が長くなったように見える。


 ●知覚過敏の原因

 ・間違った方法での歯磨き(力の入れすぎ、動かしすぎなど)

 ・不十分な歯磨き

 ・歯磨き粉の使いすぎ

 ・歯ぎしり・食いしばり

 ・歯周病による歯肉の退縮

 ・硬すぎる歯ブラシ
 
 ・加齢による歯肉の退縮

 ・虫歯

 ・虫歯、歯周病の治療後
 
 ・かみ合わせ

 ・酸味食品の多量摂取

 ・唾液の減少

 ・歯の亀裂、破折 など


 ●治療方法について

 (1)歯科医院での治療

1、薬剤を塗布する:歯の表面に薬を塗りこむことにより、外部からの刺激を遮断します。

2、詰めものをする:つめものをして歯の表面を被覆することにより、外部からの刺激を遮断します。

3、電流やレーザーで強化する:セメント質の部分に対し、特殊な電流やレーザーで歯の質を強化します。

4、その他:虫歯、歯周病、かみ合わせの治療など。


 (2)ご家庭での予防

1、正しい歯磨きをする

正しい歯磨きは歯肉の退縮を防ぎ、歯が削れるのを防ぎます。そして、歯の修復(再石灰化)を促進
し、知覚過敏を治します。歯科医院で正しい歯の磨き方を習うのも一つの方法です。

2、歯磨き粉の使用量を減らす、一定期間歯磨き粉の使用をやめる

ほとんどの歯磨き粉には研磨剤が入っています。歯磨き粉の量が多いと、歯が削れて知覚過敏の原
因になることがあります。

3、知覚過敏を抑える歯磨き粉を使用する

歯磨き粉の中の薬用成分により知覚過敏を治します。

4、食事の改善

酸味飲料(ワイン、ジュースなど)や酸味食品(ヨーグルト、夏みかんなど)を過度に摂取すると、酸により歯が溶けて、知覚過敏の原因になることがあります。そのような場合は、食事の改善も一つです。