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川尻 秀道
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東京都
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閲覧数順 2024年04月26日更新

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もしもイーロン・マスクがMBAでクラスメートだったら

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イーロン・マスクは1971年6月南アフリカ生まれ、スペースX(宇宙事業)、ステラ・モーターズ(自動車事業)、ソーラーシティ(太陽光発電事業)などの会社を経営し、次のスティーブジョブズと言われている人物です。


南アフリカの裕福な家庭で育ったイーロン・マスクは、子供の頃から白昼夢にふけることが多く、また大変な読書家でもありました。17歳でカナダへ渡りクイーンズ大学に入学、3年次からアメリカのペンシルベニア大学へ編入し、物理学と経済学の学位を取得しています。


1995年に弟のキンバルと飲食店などの検索ができるサイトを運用するZip2社を立ち上げ、のちにコンバックへ3億700万ドルで売却、2000年からはペイパルを運用し2002年にイーベイに15億ドルで売却し大変大きな資産を手にしています。そうかと思えば、上述の3つの事業に莫大な投資をして、破産の危機も経験しているリスクを恐れない発明家、経営者、そして事業家でもあります。


今回はイーロン・マスクが一体どんな人物か紹介しながら、もしも彼があなたと一緒にMBAを学んでいたら一体どんなMBA生活になっていたのか見ていきます。


■もしもイーロン・マスクがMBAでクラスメートだったら


斬新なアイディアに圧倒される



もしもイーロン・マスクがMBAでクラスメートだったら、普通の人は、そのイノベーティブなアイディアについていくのが難しいと感じるかもしれません。

MBAにはグループで事業計画をイチから考える「Business Plan」の科目がありますが、イーロン・マスクと同じグループになったら、かなり斬新な事業を提案されるでしょう。
多くの人がまだ本をネットで購入すること躊躇していた2000年に、「銀行には金があるが、無能な連中ばかり」と金融のネット化を思いつき、2002年にイーベイに15億ドルで売却するまでペイパルを運用していました。
(出典:『イーロン・マスク 未来を創る男』 著:アンドリュー・バンス 訳:斎藤栄一郎 講談社 2015年 82ページ)


人類の火星移住を夢見てスペースX社を立ち上げ、低価格でロケットを打ち上げる技術を開発し業界に新たな風を吹き込んでいます。


100%電気で可動するロードスターという電気自動車を開発し、ユーザーには電気充電スタンドを無料で使えるようにしたり、自動車のソフトウェアをインターネットで更新できるようにすることで従来の自動車のビジネスモデルを大きく変えています。


誰もがやったことがないことに情熱とお金を費やし、類まれな行動力で一つひとつの新しい事業を確実に実現しています。


MBAの「Business Plan」でもしもイーロン・マスクと同じグループになったら、きっと誰もがやったこともない、そして誰もが思いつかない事業計画を一緒にやることになるでしょう。


厳しすぎるスケジュールをぶちまけられる



もしもイーロン・マスクとグループワークをやることになったら、実現不可能な納期を提案され喧嘩になるかもしれません。

上述の通りイーロン・マスクは、これまでネット銀行、宇宙事業、自動車事業、太陽光発電事業など様々な分野に進出していますが、もちろんこれらの分野でサラリーマンとして経験していたわけではなく、すべて未経験からのスタートでした。それゆえに業界の常識も知らず、「これくらい時間があればできるだろう。」と非常に甘いスケジュール感覚で事業を推進します。そのため、マスコミに対して新商品発売スケジュールを発表しては延期する、ということをこれまでに何度も繰り返しています。
(出典:『イーロン・マスク 未来を創る男』 著:アンドリュー・バンス 訳:斎藤栄一郎 講談社 2015年 215ページ)


もしもイーロン・マスクがクラスメートだったら、「業界の最新情報を今日の夕方まで集めてきてくれ。」なんて言われて困惑してしまうかもしれません。



あなたの得意分野について質問攻めにあう



もしもイーロン・マスクがMBAでクラスメートだったら、あなたの精通している業界や知識についてガンガン質問を受けることになるでしょう。


彼が進出している業界はすべて素人からのスタートです。スペースX社を立ち上げた頃はロケットの知識が全くなくロケット関連の書籍を読み漁り少しずつ知識を付けてきました。優秀なエンジニアに様々なことを聞きまくり、自分の知識が90%位になるまで質問をし続けます。
そのような血がにじむような努力で、創業から数年後には航空宇宙分野の専門家となり、同分野のCEOでは太刀打ちできないくらいのレベルまで達していました。
(出典:『イーロン・マスク 未来を創る男』 著:アンドリュー・バンス 訳:斎藤栄一郎 講談社 2015年 213ページ)


MBAにおいて、このイーロン・マスクのような行動力はとても大切です。ビジネスは通常一人で運用することは難しいものです。多くの人がそれぞれの専門知識やスキルを発揮してひとつの事業が成り立つものです。MBAのグループワークでも、各クラスメートが今までに培ってきた知識やスキルを発揮してひとつの課題に取り組んでいきます。だからこそMBAでは実務経験があることが重要なんです。



A型人間であることを要求される



心理学的に、人間には以下の3つのタイプがあるそうです。

A型人間:遊びにも仕事にも一生懸命で負けず嫌いな人

B型人間:内向的でのんびり屋

C型人間:否定感情を表に出さず、ストレスをため込む人


イーロン・マスク自身は間違いなく「A型人間」であり、仲間にも「A型人間」を求めています。(出典:『イーロン・マスク 未来を創る男』 著:アンドリュー・バンス 訳:斎藤栄一郎 講談社 2015年 207ページ)


自身の会社にA型人間以外を入社させないため、最初の100人くらいまでは自らが面接をしていました。今でもエンジニアは彼自身が面接をしています。


もしも彼がMBAでクラスメートだったら、あなたがA型人間でなかったら同じグループに入れてもらえないかもしれません。


■まとめ


「ゲイツとジョブズの2人を掛け合わせてバーションアップしたのがマスクだ。」
ビル・ゲイツと交流がありスティーブ・ジョブズの元で働いた経験のある投資家はこういいます。
(出典:『イーロン・マスク 未来を創る男』 著:アンドリュー・バンス 訳:斎藤栄一郎 講談社 2015年 219ページ)


自分の専門分野外で優秀な人材を引っ張ってくるビル・ゲイツの才能と、消費者が自分でも気付いていない隠れた欲求を見抜くスティーズ・ジョブズの才能の二つを持ち合わせた人物であるというのです。MBAを始める人にとって、このイーロン・マスクという発明家、経営者、事業家について知っておくことは、ビジネスを学ぶ上で大きな影響を与えることになるでしょう。