- 増岡 健司
- 医療法人社団 MEDIQOL 理事長 歯科医師
- 東京都
- 歯科医師
対象:一般歯科・歯の治療
- 赤岩 経大
- (歯科医師)
- 赤岩 経大
- (歯科医師)
★口臭をおさえる製品について
清涼剤、洗口剤、歯磨剤など、多くの口臭予防あるいは口臭防止と表示された製品が市販されています。これらはどんな働きをするのでしょうか。これらの製品は薬局、コンビニエンスストア等で気軽に求める事ができます。また、お菓子の類であるキャンディーやチューインガムなども口臭予防に役立つと言われています。いずれも次のような効果によるものだと考えられます。
・マスキング効果と言われるもので、香料によって口臭をかくしてしまう作用です。
・殺菌剤としての効果で、口臭の元となる細菌を少なくする作用です。
・精神的な問題で、このようなものを使用していることによる「心のゆとり」が緊張を取り除き、だ液の分泌を促すなど、お口の中の環境を改善させると考えられています。
洗口剤などの主な効果はマスキング作用と精神的な効果で、殺菌作用や消臭効果は比較的に少ないといえます。
1)清涼剤
口中清涼剤として市販されているものの多くは、医薬部外品の扱いを受けています。その成分は香料(メントール、ペパーミントetc.)と殺菌剤(グルコン酸クロロヘキシジンetc.)ですが、殺菌剤は低い濃度です。
清涼剤には1 回3粒ほどを口の中で溶かす粒状のものと、1、2回スプレーするスプレータイプのものがあり、いずれも口紅程度の大きさで携帯に便利です。
2)洗口剤と歯磨剤
洗口剤と水ハミガキといわれる液状タイプのもので原液を10 〜 20ml、口に含み20 〜 30 秒間すすぎ吐き出すものと、コップ半分ほどの水に4、5滴を滴下して薄めるものがあります。
化粧品と医薬部外品に分類され、化粧品とされるものは香料によるマスキング効果が主なものとなります。医薬部外品のものは、殺菌剤などの薬用成分を含み、歯垢、炎症、臭気物質の軽減の効果がありますが、それは決して強いものではなく、歯磨きの補助的なものと考えるべきでしょう。
また洗口剤や歯磨剤は外出時の携帯には不向きで家庭などで使うのに適しているようです。
3)チューインガム
物をくり返し噛むという行為は唾液の分泌を促し、歯面を清掃し、さらに気分をリラックスさせることなどによって口臭の解消に効果があります。しかし、口の中に長時間入れているため、虫歯に対する注意が必要です。シュガーレスのものやキシリトールを使ったものなどを利用する事が好ましいでしょう。