今回のスクーリングの課題は黒く焦がした木質の立方体のデッサンでした
木は上面からみれば年輪が見え、そしてその年輪を切り取った形で側面が構成されています。
どのラインも整合性が完璧にとれていて、それを忠実に読み取っていこうとすることはかなりの根気が要ります。
インテリアコーディネーターをしているので、部屋の内観パースや家具のデザイン用のスケッチは日常的に仕事の中でしていますが、いざ、真剣なデッサンとなるとこれまでしたことはありませんでした。
3日間を通じて、ただただ木質の立方体を見つめ、スケッチし、色を塗り、また立方体を凝視してから自分のデッサンとの食い違いを直してく。そんな根気のいる作業を繰り返していました。
果たして結果はどうだったのか?
最後の日に先生に講評をいただくのですが、他の生徒さんは難しかったとかもっとこうすればよかったという感想をおっしゃっていましたが、
私の素直な感想は、、、なんとも自分がこんなにうまく書けるとは思わなかった!!というものでした。
もちろん詳しく見れば曲がっていたり、もっとこうすべきという点はたくさんあります。
でも、当初予定をしていたものよりも数段、上手に描けていたのです。
この結果は、これまでデッサンなんてできるはずがない、と思い込んでいた私をとても喜ばせてくれるものでした。
そういえば、グランマモーゼスというアメリカの画家はちょうど私くらいの年齢の時に、自分の周りの家や子供たちを書き始めたのがきっかけで画家の世界に入っていった人でした。
年齢にこだわらず、何かを始めてみるってとても大事なこと、
まだまだ自分の中には自分でも気づいていない部分がたくさんあるのかな?
となんだか心躍ってしまった出来事でした。