背部のタトゥー（刺青）を切除する！

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まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に心より感謝いたします。

刺青除去治療で一番重要なことは、確実性と時間、それに治療費です。したがって、現場の医師としては、いかに早く、安く、確実に治療を済ませるのかということが重要になります。刺青の治療の選択肢としては、1.レーザー、2.切除、3.植皮、4.削皮等が挙げられます。レーザーは、黒系の単色のものでさえ、跡形もなく消すというのは、非常に難しいというのが現状です。切除は一般的ですが、大きな柄になると切除だけでは、限界があります。そこで分割切除という治療を行います。これは、1回の手術で出来るだけ刺青をサイズダウンさせ、次の手術で残った刺青を切除するというものです。術前と分割切除を3回行った術後の状態をお見せします。このように比較的大きな刺青でも切除可能であるということがお分かりいただけます。

では、実際にどのように切っていくのでしょうか。1回目の刺青切除が終了した状態をお見せします。この1回目の手術が非常に重要で、次回の手術でどのように切るのかという展望のもとに、切除する範囲をデザインする必要があります。

2回目の手術が終了した状態をお見せします。ここまでくるとあと1回の切除で完成するというのが良くお分かりいただけると思います。

写真にして、経過を説明すると、非常に簡単に感じるかもしれません。しかし、1回目の切除デザインが悪く、2回目以降の手術が滞ってしまうことも稀ではありません。このように刺青除去でも担当医の腕が出ますので、術前によく説明を受けられた上で担当医を決められることをお勧めいたします。