これは損ですね。
たとえば、周りからの親切や助けを受け取れないとき。
「大丈夫、ひとりでできるから」とか。
せっかく褒めてくれたのに、「私ができるんだから
誰だってできる」なんて、押し返してしまうとき。
確かに、ひとりでできるときはあります。
そして、私ができるのがらみんなできる、というのにも
真実はあるでしょう。
でも、ひとこと、「ありがとう」と言って受け取るだけで
良いときもあるのです。
日本には、謙遜文化もあり、褒めてもらったら
謙遜するのが当たり前のような感覚です。
確かに謙虚であることも大事なのですが、
褒めてもらったら、素直に、「褒めていただいてうれしい、
光栄です、ありがとう」が先に出てきても
良いではありませんか。
また、褒めてもらうことが傲慢に直結するわけでも
ありません。
そもそも、人は何か誰かに親切にしようというとき
それを受け取ってくれたらいいな、と思っているのですから
受け取るほうが、期待に応えることになります。
ここで、素直になれないときはどんなときか、
考えてみましょう。
あなたが素直になれずに、ひねくれてしまうときは、
どんなとき?それは、なぜ?
なぜ?って考え始めると、まあいろいろできそうですが、
事実を見てみるのもいいですね。
もしかしたら、何かが怖いから、とか。
人間は若いとき、思春期のころはとくに、つい
ひねくれてしまうものですが、大人になってからも、
このひねくれグセがついていると損をします。
人生は損得じゃなくても、親切なら素直にありがとうと
受け取れる人のほうが、気持ちはいい。
それに、親切にしてもらったら人情として、お礼を
しよう、という気持ちもわきます。そうしたら、バランスも取れ、
相手も喜ぶし、プラスの循環を作ることができます。
もちろん、たまに受け取りっぱなしの人もいますが
そういうのは、いずれ誰も親切にしようと思わないですから
受け取りっぱなしのままではいられませんよね。
それから、親切も褒めることも、直接同じ人に返さなくても
大丈夫。
人にはタイミングがあり、人からのサポートを受けるべき
タイミングや、人に何かしてあげるタイミングがあります。
それぞれが同じタイミングのときもあれば、違うときも。
こういうことは、大きな意味で循環していくものなので
直接もらった相手だけにとどまらず、大きく考えましょう。
昔の人は、情けは人のためならず、という
素晴らしい格言を残しました。周りにかける情けは
めぐりめぐって自分のためになる、ということですね。
逆で同じなのが、因果はめぐるとか、英語でも
what comes around goes around と言って、
自分が人にいやなことをすれば、それはいつか自分に
戻ってくる、があります。
周りの助けや親切を素直に受け取ることは、
その循環に自分を引き込むことでもあるのです。
もし誰かがあなたを助けてくれるなら、
(褒めてくれるなら)せっかくだから、素直に
感謝の気持ちを持って受け取ってみましょう。
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このコラムの執筆専門家
- 小倉 美紀
- (パーソナルコーチ)
- エナジー・コーチ エナジー・コーチ
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もっと自信を持ってバランス良く、元気にハッピーになりたい方(主に20~40代の女性)に向け、コーチングやセミナー、講演を実施しています。人生の幸せ、ビジネスの成功や自己実現のために、枠に捕われない考え方を提供し、内面から強くサポートします。
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