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今アメリカで話題になっている本で、タイトルは最後の授業。
著者は、表紙の人、カーネギーメロン大学教授のランディ・パウシュ氏。
彼は、癌で余命宣告を受けています。
彼は、最後の授業と題した講演で、子供のころの夢を
実現する方法をお話ししました。この「最後の授業」のとき、
彼の余命はあと３〜６ヶ月と言われていました。
本は、この講演とその前後を記録にしたもの。
テーマは夢の実現だけれど、彼の人生哲学もたくさん
込められていて、実際のお話の内容は人生をどう生きるか。
そして、彼にとってはこの授業（本）は、彼自身の子供たちへ
（もちろん奥さんへも）残したいメッセージでもあるものでした。
私は、世界共通の真実とは何か、なんてことを考えるとき
いつも思うことがあります。
それは、本当の真実（真理）は複雑でなくて、
数多くあるものでもなく、シンプルで普遍的で、
国や文化とか、年代とかまったく関係なく
誰にでも応用できるものだということ。
この本には、そうした真理がたくさん詰まっています。
彼は、コンピュータサイエンスの専門家で、
人生哲学の専門家でも自己啓発の先生でもないけれど、
彼の言っていることは、それと何も変わりません。
だから、真理や真実には、どこにでもあるものだと
再認識できます。
また、自分の命に限りがあるとわかっている彼が言う分、
そのメッセージはよりパワフルです。
私が普段、ブログやメルマガで書いていることとも
本当に通じているものがあって、私自身、彼の言うことに
とても共感します。
彼のことをずいぶん前から知っているような
錯覚さえ感じました。知らない人だけれど、きっと
どこかでつながっている人だと思っています。
本も、講演の裏話なども入っていて、また日本語訳も
なかなか良いです。
英語の本が日本語になると、確かに訳されてはいても
言葉に違和感を感じるときがありますが、この本の
日本語訳を担当された方の力量を感じます。お見事。
最後の授業、ぜひ読んでみてください。
このコラムの執筆専門家
- 小倉 美紀
- （パーソナルコーチ）
- エナジー・コーチ エナジー・コーチ
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