- 藍原 節文
- 株式会社ファースト・シンボリー 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:ホームページ・Web制作
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
- 井上 みやび子
- (Webエンジニア)
ました。その内容が非常に興味深いものであり、事業部ごとで独立した
決裁権を持つ企業であれば、どの企業でも起こり得る相談でしたので
以下掲載してみます。
相談内容:
実は今、営業企画室にいるのですが、会社のホームページのデザイン性
が全く統一されておらず、非常に見難いホームページになっています。
弊社は、各事業部ごとで決裁権があり、企業概要などのページに関しては
総務部主体で作成し、新卒・中途採用のページに関しては、人事部主体で
作成し、営業項目に関しては営業部主体で作成しています。そのため、各
ページのデザイン性が統一されておらず、さらに例えば、採用のページに
行ってしまうとその中での企業概要ページなどには行くのですが、営業
項目のページなどには戻れなくなってしまうのです。やはりリニューアル
して、1社に制作を任せたほうが良いのでしょうか?
まとめると以上のような内容の質問でした。
話をよくよく聞いてみると、各事業部ごとで、ホームページの制作・管理
を行っており、それぞれ別の企業に外注しているようでした。
そこで、弊社としての回答は、意味があって、デザイン性を統一して
いないのであれば問題ないが、何の意味も無く、ただデザイン性が統一
されていないのであれば、内容はともかく、デザイン性を統一したほうが
良い。そうしなければ、見ている人が混乱してしまいます。また、自分が
どういう経路でそのページに来たのか分からない、もしくは元のページに
戻れないといった状況になってしまうのであれば、パンくずリストなどを
使用して、しっかりと足跡を残しておく必要性があることも指摘しました。
実際に、その会社のホームページをみてみると、同じ内容が書いている
ページがいくつもあり、内容は一緒なのにデザインレイアウトが違って
いるといった感じでした。ここもやはり事業部ごとでの制作になっている
ため、会社としての方向性が打ち出されていないといった感じを受けて
しまいます。
ということで、結論を申しますと、
■コーポレートサイトでのデザイン性の統一はブランディングの視点から
必要である
■多岐にわたる事業展開をしていて、掲載内容が多い場合は、お客様が
迷わないように、パンくずリストをつけて、足跡を残す
■目立たせたい分野のページがある場合には、そのページだけデザイン
レイアウトを変更してもOK。ただし、制作会社は統一しておいたほうが
良い。その代わり基調になる色合いなどは絶対に統一しておくべきである
上記を参考にしてみてください。やはりブランドイメージを構築していく
ためにも、デザインの統一性は必要不可欠であると思われます。