- 野村 直美
- ENGLISH SCHOOL cocoro 代表
- 英語講師
対象:英語
逐次訳が英語の文書を読む方法である人は、読むスピードだけでなく、理解そのものにも、満足されていないのではないかと思います。
TOEIC(R)は、長文の量が非常に多いです。逐次訳に頼って読んでいたのでは、とても制限時間内に全パッセージを読み、解答するのは難しいでしょう。
PSRAというパッセージ解答の方法を聞かれたことはありますか。
Predict(予測する)
Scan(スキャンする)
Read(読む)
Answer(答える)
この手順で解答へ辿り着くと、効率よく読み、正確に早く情報を入手し、解答できるという方法です。
では、英語から離れて、和文の本でPRSAを行ってみましょう。
内容を予測するにはどうすれば良いでしょうね。読む前に予測するための情報を収集しなければいけません。本を読む際、本文以外には、何があるでしょうか。
「タイトル」「目次」「まえがき」「あとがき」があります。
これらをきちんと読むと、内容を推測することができます。
推測できたら、今度はスキャンですが、スキャンするには、何かキーワードが必要ですよね。
既に目次などを見て、キーワードは、推測の段階で頭に入っていますから、きっとスキャンしながら読めることでしょう。スキャンする気持ちで読むと、早く正確に内容を理解できます。
では、次に答えるですが、本を読んで答えるとは?
目次を見た時に、推測した内容は、当てはまっていましたか?この疑問に解答することで、更に理解が深まるでしょう。
これは、和文での読み方ですが、これを、別の言語の英語で行う時は、逐次訳はせず、英語を英語のまま理解する必要があります。
このような理論的な読み方を私どもでは、ずっと指導しております。
一語から一語への変換では、理解へとは繋がりません。翻訳とは、聞き手の解釈です。相手を理解するためには、相手の言っている事をそのまま理解しなければいけません。
英語での理解を助けるのがクリティカルリーディングです。そして、クリティカルリスニング。クリティカルリスニングは、更に、イントネーション、ブレスなども加わります。
ところで、Behaviorを変えるcoachingでは、どんな事を元にしてるかと言いますと、
「見えない」ところを「見える」ようにすることで、相互理解を持ち、全体のbehaviorを変えるという大まかな流れで、coachingをします。
自分の文化と相手の文化を知る事が、相手の理解へと繋がります。単一民族内でも起こる軋轢、2言語間以上になると、さらにカルチャーの違いがそこに入ってきます。
クリティカルリーディングは、英文を英語のまま理解する方法。これは、グローバルコミュニケーションができる人材育成には欠かせません。
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